第5話 ページ5
いい加減ぷるぷるしてきた足を降ろす。
ハジメさんは、えおえおさんと楽しそうに話していて。
｢今日終わったらこのままどっかご飯でも行こうよ｣
｢いいね、ラーメンがいい｣
｢ラーメン好きだなお前｣
そんな会話を聞いたあと、そっとあろまさんを見上げた。
｢‥‥んだよ｣
｢‥‥今日終わったらラーメンでも｣
｢羨ましくなってんじゃねーよ！｣
｢だって！！羨ましいじゃないですか！！｣
｢だぁあうぜー離れろ！！｣
｢いやです絶対に！！！｣
なんかもう心がめちゃくちゃになってしまいそうで、ぎゅっとあろまさんの腕に抱きついた。
わたし、わたしも、ハジメさんみたいにぐりぐりされたい！！
ハジメさんみたいに、ぱっとこっち向いてほしい！！
｢えおさん、なに、あれ｣
｢あー‥‥なんか、あろまに一目惚れらしくて｣
｢え！！よりによってあろまに‥‥？｣
｢おいてめぇどう言う意味だコラ｣
｢いや！！あろまさんわたしだけを見て！！頭撫でて！！｣
｢うっせーなバカアホボケ！！離れろ！！｣
｢いやーー！！！｣
｢な、なんか、変わったね‥‥｣
｢変わったのはあいつだけだよ‥‥｣
｢じゃあまた、ゆめのさん｣
｢はい！！またお会いしましょう！！｣
ぶんぶんと手を振る。
ハジメさんはえおえおさんと一緒に、飲み物を買いに行ってしまった。
わたしも打ち合わせがあるので、彼女たちが戻ってくるまではいられない。
｢‥‥おいてめぇ、いつまで俺の腕にしがみついてんだよ｣
｢‥‥‥‥え？｣
｢えじゃねーよ｣
またあろまさんの恥ずかしがり屋が発動している。
でもなんとなく、いつものポジティブは出てこなくて。
ごめんなさい、と、離した。
｢‥‥‥‥やけに素直だな｣
｢‥‥いつも素直です｣
｢‥‥‥‥‥‥｣
わたしは、なんとなくわかってしまった。
あろまさんはもしかしたら、ハジメさんのことが好きなのかもしれない。
｢‥‥おい｣
珍しくあろまさんから呼びかけられて、もはや涙で滲んだ目を向ける。
｢‥‥変な勘違いすんなよ｣
あろまさんはわたしを見ていない。
その視線は、廊下の奥だ。
｢‥‥そういうのやめろよ。調子狂う｣
わしわしと、髪の毛を乱された。
‥‥あろまさんこそ、調子狂わせないでよ。
｢‥‥髪の毛ぐちゃぐちゃになるからやめてください｣
｢‥‥てめぇ2度と俺の前に現れんな｣
→
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こばやし(プロフ) - ものっくすさん» いつもありがとうございます！いつも元気と活力を頂いております！ご期待にそえられるよう、続編は出来るだけ前向きに検討させていただきます！これからも頑張ります、ありがとうございます！ (2017年5月19日 21時) (
レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - みさこさん» コメントありがとうございます！思ったよりも続編へのご希望が多くて感謝感激でございます！気長にお待ちいただければ幸いです！ありがとうございます！ (2017年5月19日 21時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
ものっくす(プロフ) - お疲れ様でした（ ｉ _ ｉ ）最高によかったです〜〜二人の続きのおはなし期待です！！新作の方も頑張ってください応援してます！！ (2017年5月18日 21時) (レス) id: 4434e0f296 (このIDを非表示/違反報告)
みさこ(プロフ) - 完結お疲れ様でした！一言で言うと最高です。。。2人のその後期待しております（。。） (2017年5月18日 21時) (レス) id: 2f6f217909 (このIDを非表示/違反報告)
こばやし(プロフ) - 春乃さん» いつもコメントありがとうございます！今回も大分苦しい戦いでした……笑 いつも最後までお付き合いいただき光栄でございます！続編は今のところ迷っています…次回作も何卒よろしくお願い致します！ (2017年5月18日 20時) (レス) id: 110986f160 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こばやし
| 作成日時：2017年5月12日 3時
