君のいる世界 4

バスラの裏話 ページ41

8th バスラの舞台裏





「っっ…！」





2日目の終演後、
裏にはけたあと足に激痛が走る。






昨日のライブの中盤くらいから
足が少し痛いな…とは思っていた。

我慢すれば平気かな、と思っていたけど
一応、帯同しているドクターに見てもらうと…


疲労骨折手前だから
激しいダンスはやめといた方がいいと言われ、
マネージャーさんには
出ない方がいいと言われた。






でも、麻衣ちゃんと出られる最後のバスラ。




薬飲んでバレないようにテーピングして、
無理やり出た。


我慢すれば大丈夫だと思っていた。

心配をかけたくなかったから
メンバーには言わないでと口止めした。




2日目のライブ。
痛みはが終盤に近づくにつれて増していた。


逃げ水の時は結構痛くて、
誰にもバレないように平静を装った。





明日は麻衣ちゃんと孤独兄弟もあるし、
ユニット曲に多く出させてもらうから
穴なんて空けられない。





早くホテルに帰って休もう…





ドクターにテーピングを剥がしてもらって
少し治療してもらった後


私が医務室に行っている間に
もう皆帰ってしまったであろう

廊下の壁を使いながら歩いていると、
後ろから脇の下に手を入れられ、
すっと持ち上げられて、車椅子に乗せられた。




「無理しすぎ禁止です〜」




私を車椅子に乗せた犯人は


山下、久保、梅だった。







「なんで笑」





梅「ばればれです〜」



久保「ほんと、無理しすぎ」



山下「みんなには言わないでおくから」





「いや、車椅子乗せたらバレる…笑」





梅「もうみんな結構帰ってるから平気平気」




久保「楽屋に向かいま〜す笑」




「もう…笑」








この3人にはきっと、
隠し事なんて出来ないんだな…。笑






3人に車椅子を押してもらいながら
楽屋に戻ると…







山下「あ…やば笑」




梅「まだ4期生いる…笑」



久保「あらまぁ、どうする？」





楽屋の前まで来てそんなことを言い出す3人





「歩ける歩ける」




私が立ち上がろうとすると




山下「だめでーす、
まだあと2日もあるんだから」





梅「ま、いいよ入っちゃお笑」





そう言いながら車椅子の私を押して
楽屋に入る3人。

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