●貴方にはしっかり伝えたくて（小坂菜緒） ページ48
卒業がちゃんと決まった頃。
まだ菜緒の心が忙しかった。
菜緒にはしっかり伝えておきたくて、
でも、菜緒の心に負担はかけたくなくて…
だから少し落ち着いた夏、
来年、卒業することを伝えた。
「菜緒〜、知っておいて欲しいことあってさ…」
小坂「卒業、でしょ？」
「気づいてた？笑」
小坂「んー、なんか前に進んでる感じしたから」
「そっか…笑」
小坂「いつまでなん？」
「来年の9月」
小坂「そっかあ」
「んでさ、9月中旬くらいからアメリカ行くんよ」
小坂「え？アメリカ？笑」
「うん、なんか日本にいても週刊誌とかあれだし笑
1年アメリカ行こうかなって、あ、大学の留学ね？」
小坂「あ〜まあでも確かに笑
海外行っちゃった方がね、楽だよね」
「そう、笑」
小坂「仕事は？」
「引退だねぇ、乃木坂のためだから
他の外の仕事頑張ってこれたって所あるし…」
小坂「歌作る方とかMV撮るとかのほうが好きだもんね笑」
「卒業したらバリバリそっちでやって行きたいなって」
小坂「うん、いいと思う」
「一応、乃木坂からも声はかけてもらっててさ」
小坂「運営にって？」
「そうそう、作詞作曲とかの活動もしてていいからって」
小坂「なるの？」
「んー考え中。
1年アメリカ行ってみて考えようかなぁって」
小坂「そっかぁ」
菜緒と、これからの話。
出会ったころは、こんな話できるようになるなんて
思ってもみなかったね。
菜緒には、奈々未にするような話が出来ちゃう。
なんでだろうね。
この関係はこれからもずっと続けていきたいな。
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作者名：ニノン | 作成日時：2021年9月29日 12時
