君のいる世界 16 (ページ32)

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●自分なりのペースで(岩本蓮加) ページ32

「おいし？」

岩本「うん、うまぁい」

「それは良かった笑」

岩本「ふふ、ありがとね」

「ん？私がれんかとご飯行きたかっただけよ？」

岩本「やさしいなぁ、ほんと」

「だって話したかったら
聞かなくたって話してくるでしょ？」

岩本「…図星すぎ笑」

「ほら笑」

岩本「いや、でも今日聞いてもらおうと思ってたよ？」

歌番組が終わって、蓮加を誘ってご飯に。

最近体調が整わないことが多い蓮加。

もちろん心配。

でもだからって私から踏み込むようなことはしない。

蓮加はアウトプットしたかったら聞かなくても
言ってくる子だから。

とりあえず心配だからさ、
声掛けて普通にご飯に行こうってテイストで
誘ったんだ。

岩本「なんかさ、もどかしいよね」

「体がついていかないことが？」

岩本「うん、心も体もかなぁ」

「そうだよね、もどかしいよね…

私もさ、あったじゃんもう無理ってなってた頃」

岩本「白石さんの時？」

「そうそう、
あの時ね、本気でやめようと思ってて…
ボロボロだったんよ笑」

岩本「え、なんかさその頃の話さ、
れんか全然知らないんだよね笑

A、全然みんなにそんな素振り出さなくなかった？」

「多分ね、みんな知らない笑
史緒里くらいじゃない？同期で知ってるの」

岩本「だよね？笑
だって、Aってその頃くらいまでさあ、
同期に弱音絶対吐かなかったじゃん？」

「あ〜そうね、なんかそうだったよね」

岩本「だから、そんな追い込まれてるの知らなくて、
なんかね、申し訳なかった笑」

「全然いいのに笑
でもね、その時史緒里に卒業するのは
乃木坂で叶えたい夢全部叶えてからにしてって言われてさ…

なんのために乃木坂に入ったのか初心に戻ったって言うかさ。

なんか踏みとどまれたんだよね」

岩本「そっかぁ…」

「蓮加には蓮加なりの解決法があると思うし、、

少しずつ休みながらでもいいから
蓮加のペースで続けていったらいいと思うよ？」

きっと、ここを乗り越えたら
沢山笑える日が待ってるよ。

がんばれ、れんか。