◎気がつけなくてごめんね ページ32
菜緒A、会いたい…
お仕事が終わってスマホを見ると、
1番上に来ていたLINEの通知。
それは、大好きで大切な妹からのSOS。
「としちゃんちょっとごめん、電話してくる」
奇しくも一緒にお仕事をしていたのは菜緒と同じ、
日向坂のメンバーだった。
「菜緒…？大丈夫？」
小坂「A…仕事中だよね、ごめん…」
「大丈夫だよ、今終わったところ。
どこいる？おうち？」
小坂「ぅん、家…今日お仕事休んじゃった…」
「分かった、お話もすぐ聞くからちょっとまってて
すぐ家行くから、寝られるならちょっと寝てな？」
電話を切りながら、楽屋に戻った。
加藤「どしたのそんな急いで」
「小坂って最近調子悪そうだったりした？」
加藤「ん〜、元気なさそうなのが多かったかなぁ」
「やっぱそうだったんだぁ…」
加藤「電話こしゃ？」
「そう、会いたいって」
加藤「そっか、早く行ってあげて笑」
「行ってくるね笑」
加藤「会いたいはいつもSOSだもんね…」
そうだ。
彼女の会いたいの言葉はいつもSOSだった。
だから、急いで電話をかけた。
いつもと違う様子の菜緒。
私は数週間前の自分を責めた。
彼女の様子がおかしいのも、いつもより元気がないのも知らなかった訳ではない。
Instagramのコメント欄やTwitterのリプライ、菜緒のことを心配してくれていたファンの方がメッセージをくれていたから。
だけど、本人からも日向坂メンバーからもマネージャーさんからも「小坂が調子悪い」と聞かなかった。
だからそれを理由に、自分を優先してしまった。
会いに行ってあげられる時間だってなかったわけじゃ無いのに。
そんなことを考えながら夢中で車を走らせた。
運良く今日は、車で来ていた。帰りに少し買い物でもしようと呑気に考えていたから。
「菜緒？もう着くけど開けられる？」
車を停めて電話をしながらエントランスに急ぐ。
エントランスに着いて驚いた。
菜緒がエントランスまで来ていた。
この真冬にロンT1枚で。
小坂「Aっ…泣」
「おっと…もう大丈夫だよ、部屋行こう
って、それじゃ寒いね、これ着て」
着ていたジャケットをかけて、フードを被らせた。
こんな所週刊誌になんて撮られたら嫌だからね。
人目をはばからず泣き始めてしまった菜緒を抱えながら、部屋に向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「乃木坂46」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チノ(プロフ) - 久しぶりに平手ちゃんとの絡み読みたいです (2021年2月8日 2時) (
レス) id: 0a0acaa720 (このIDを非表示/違反報告)
なぎさ(プロフ) - こさかなと同じ仕事の時に体調が悪かった夢主が倒れてこさかなに看病してもらう話が見たいです！ (2021年2月6日 9時) (レス) id: 080618f5a2 (このIDを非表示/違反報告)
齋藤飛鳥推し - 夢主が一人暮らしを始めてお姉さん達に頼れない環境になって、いっぱいいっぱいになり、飛鳥ちゃんの家に泣きながら行く話が見たいです (2021年2月4日 22時) (レス) id: ba17835807 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ - 加入前にまいやんと初めて会った時やお泊まりしていた時のお話が見たいです！ (2021年1月26日 15時) (レス) id: 3f2ef65856 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ(プロフ) - まいちゃんに一人暮らし引き止めて欲しいです！！！！ (2021年1月26日 1時) (レス) id: c56408ecf8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ニノン | 作成日時：2021年1月4日 17時
