余 .

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そんなある日のこと



お店の開店前に掃除をしていると


『ん？』



彰吾くんから電話が



なんだろう、と思いつつモップを動かす手を止め電話に出る




『もしもし』



《あ、もしもし〜》



『どうした』



《真知さんおる？》



『いる、けどなんで？』



《まあまあまあ、ちょっと代われる？》



『あ、はい』



『真知さーん』



カウンターで作業をしている真知さんに声をかける


『彰吾くんが代わって〜って』



真知さんにスマホを渡し、掃除を再開する



真知さんに用があるならお店に電話すればいいのに



あ、開店前だからか



でも開店時間待てばいい話



忙しいのかな


なんて色々予想してみるが



『まあ、なんでもいいや』



結局はね。こうなる。



しばらくして



真「はい、まだ繋がってる」




スマホが返ってきた




『え、あ、もしもし、代わったけど』




《今日、Aにランペのヘアスタイリストしてもらいます》



『……は？』



ヘアスタイリスト、、？私が？なんで？え？



《だーかーら、ヘアスタイル！するの！俺らの！》



『なんで！？』


そういうなんだ、担当の人とかいないの？いるでしょ！なんで私？？？


疑問しかない。


《色々と事情があって、Aが来てくれないと困る。ってかもう来るって言った》



『なんでよ！私に人権は無いのか？！』




《だって真知さんがいいよ〜って言うから》




《ってことで、今からお店に迎えに行くから準備しとけよ〜》



『えっ、ちょ、「(ﾂｰｯﾂｰｯ)」』


切られたし



、、、準備しますか。



遅いと「何ちんたらしてんの、お前はカメか？カメ以下？」って感じできっとバカにされるからね。




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