兄 は ストイック王子 .

反抗期 ページ6

…
陸 side



これはAが丁度 反抗期だった頃のお話




確か中3くらいかな？




両親は共働きだったので、2人だけでいる事が多かった。

たまたまこの日は両親ともに出張だった。


＿


「A〜？」



あれ、おかしいな、もう学校から帰ってきてるはずなのに



カバンもある





「A」


部屋に入ってみるが、いない




遊びに行ったのかな？


まあいっか。








＿



…流石に遅くないか？

もう21:00


まだ中3だし、流石に遅すぎる。





今どこ?


LINEの既読もつかないし




電話も繋がらない





すると



『(がちゃっ)』





！




「A！！」



『…』



「A遅すぎ、何してたの？」




『お兄ちゃんには関係ない。』




「関係なくない」




『…ねぇ、邪魔どいて』




「Aが何してたか言うまでどかない」



『友達と遊んでただけ』




「何してたの？」



『マック行ってた』




「ほんとに？」



『うん』




「嘘だ」



嘘だ、Aが嘘つく時はだいたい手の甲つねってる。





『嘘じゃない』




「ホントの事言って」




『言ってる』




「A」





『…コンビニで絡まれた』



「は？！」




『ヤンキーっぽい人に絡まれてた』




「大丈夫だった…？？」




『……』


ヤンキーに絡まれてたって…



『走って逃げてきた』




『…もういいでしょ？どいて』



涙目になってるくせに何言ってんの





「(そのままAを抱き寄せる)」




『お兄ちゃ、、』



「怖かったな、大丈夫」




『離れて』





「やだ」




『ねえ、』




「ヤンキーに絡まれてたのは分かった、だけどもう少し早く帰ってこい」




『わかってる』





「せめて19:00には帰ってくるように」




『うん』



「遅くなるんだったら連絡くらいしろ、心配になる」





『分かったから離れて』





冷たいなあ、でもこれ以上嫌われたら嫌だから離れる







…………









『お兄ちゃん』



「ん？」




『怒ってる…？』





「なんで？」





『帰ってくるの遅かった、から』





「Aが反省してるなら怒ってないよ」




『いや、どういうこと笑』




「んー！どういうことだろう…」



『自分で言ったくせに！笑』



「あれ？ん？笑、わかんない！笑」






ちゃんと仲直り(？)しました

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