兄 は ストイック王子 .

酔っ払い ページ20

…






「(がちゃっ)」





陸「A〜〜〜」






深夜2時、リビングで勉強していると




酔っ払った兄が何故か私の家に来ました。




寮に帰れよ！！なんでこっち来たんだよ！！






陸「んふふ、A〜〜」




いきなり抱きついてこようとする兄。





『ねぇ、こないでお酒臭い』





陸「えぇ、いいじゃん〜〜」





『よくない、』



お兄ちゃんから逃げてキッチンに水を取りに行く




『はい、水飲んで』




『シャワー浴びてきて、臭い』




陸「えぇ、めんどくさぁい」





『シャワーしないなら追い出す。』





陸「ごめんて、入りまぁーす」





『はいはい、行ってくださーい』





そんなこんなで、何とかシャワーを浴びさせる、





つかれた、





しばらくすると




陸「A〜、服取ってぇ〜」







『ちょっと待って〜〜』






『ドアの前に置いといたから〜〜』





陸「ありがと〜」






そして、服を着てくるかと思いきや






陸「浴びたよ〜抱きついていい？？」





上裸で登場したお兄ちゃん


兄妹だし見慣れてはいるけど……





『ねぇ、服着て』





陸「えぇ、暑いもーん｣



そう言ってそのままバックハグしてくるお兄ちゃん。






『っは？！』





陸「んん、ねむい」






『こっちはどっかの誰かさんのせいで寝てないんですけど』




陸「えー、誰だろ〜」






『ふぁ、、』




陸「ねむい？」





『(頷く)』






陸「寝室に行きましょー」





そう言ってひょいっと体を持ち上げられる




勉強していた疲れもあってか気づいた時には意識を手放していた。







『……んんっ』



目が覚めて、何となく背中に違和感を感じる





振り向くと





陸「……ｽｰｽｰ」





私の背中に抱きついて寝てるお兄ちゃんが、




どうにかこうにか抜け出そうとするが




『……くそ、ゴリラかよ』




陸「…聞こえてますよ〜」





『腕ごつごつしすぎじゃない？』





陸「マッチョ嫌い？」




『お兄ちゃんだから嫌いじゃない』




陸「んふふ、すき」




『やめて、気持ち悪い』





陸「なんか、カップルみたいじゃない？」





『きもいからやめて』




陸「……お兄ちゃん泣くよ？！？！」




『はいはい』





陸「……」




あ、腕の力が緩んだ


抜け出そうとすると




『ってか、服着てよ！！なんで着てないの！？』



上裸でした。




陸「暑かったんだもーん」

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