. ページ17
.
平野「 はあ、面白かった！(笑) 」
こんな経験初めて！とまだ笑う平野先輩を見ながら私は戸惑っていた。
笑ってくれるのはいいんだけど…
なんていうか、私がしたことがまるでいいことになっているような気がして。
それは違うと思ったから、あの！と話しかけた。
平野「 ん？…ってあれ！？ 」
私のことを覚えてくれていたのか、目をまん丸にさせて驚く平野先輩。
…えっ、わたし、なにかした！？
平野「 今日、体育で廉の後輩の… 」
平野「 そう！Aちゃん！ 」
平野「 あってる…よね？ 」
コテッと首を傾げると同時に先輩の髪がサラッと落ちる。
サラサラの前髪か目にかかる姿に少し見惚れ、声が出ない。
…平野先輩ってすごい、なんか廉先輩とはまた違う綺麗さがある。
平野「 え、待ってまさか違う！？ 」
あまりに私が長い間返事しないから、平野先輩はあたふたとし始めてしまった。
それに気付いて、慌てて返事をする。
平野先輩も永瀬先輩も顔面が…！強すぎる！
「 あってます！ 」
なんで、私の名前知ってるのかって一瞬気になったけど、廉先輩が話してくれたのかなー…と思う。
廉先輩が知らない人に手振ってたら誰？ってなるだろうし。
多分それで教えたんだ。…ちょっと嬉しいけど
平野「 あ、俺、平野紫耀ね！先輩じゃないし、紫耀で大丈夫だよ 」
そう言ってにこっと笑う平野先輩。
いや、にこっじゃないし！平野先輩まで下の名前呼びって…
私なんかが呼んでいいのか、これって…
廉先輩みたいにみんなが呼んでるからーみたいな流れだよね？
じゃないと、私なんかに言わないよね？うんそうだよね？
そう思って少し考えていると
平野「 廉のことはAちゃん、なんて呼んでるの？ 」
「 廉先輩、です 」
平野「 なら俺のこと下の名前で呼んでもらって大丈夫じゃん！ね、呼んでみてよ 」
そう言われてまた戸惑う。
紫耀…先輩って呼んじゃダメなんだよね。
なら、えーっと、紫耀くん、とか？
いや、ちがうちがう！！！一応先輩なんだから！！！
先輩っぽいので、先輩って呼ばないやつ…
あ、そうだ
「 紫耀…さん？ 」
これでいいのかなという確認も込めて最後にはてなをつけるといいじゃんと笑ってくれた。
なんかすごい、私学校の二人の王子と1週間で知り合いになっちゃった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1189人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆあ - いつも楽しく読ませていただいてます！もし良かったらこの作品の続編のパスワード教えて欲しいです🙇🏻՞ (2023年1月1日 10時) (
レス) id: c917ddcad6 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - さやかさん» コメントありがとうございます！！（ ; ; ）今頑張って書いてるのでそうやって言ってもらえて嬉しいです！待っててください＾＾ (2021年8月9日 21時) (レス) id: a5532fa5cd (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - いつも楽しみに小説拝見しています。いいところで終わってて続きが気になります(uωu*)また更新楽しみにしてますね。 (2021年8月9日 19時) (レス) id: e82f003a63 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - かいとんさん» コメントありがとうございます！涙 需要ありすぎ嬉しいです！！これからも読んでくださると嬉しいです泣 (2021年7月18日 15時) (レス) id: 8fc5baeb14 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - コメント失礼します。素敵できゅんきゅんするお話ですね！しょうれんのふたりとか、需要ありすぎですよ！（きしかい担)これからも頑張ってください！ (2021年7月18日 7時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わたあめ | 作成日時：2021年7月13日 20時
