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「 え 」
『 もつー！はなしやからな 』
そう言って先に歩き出す先輩。
え、これって拒否権なしってやつ…？
いやでも、
もちろんです！待つなんて言いません！
なんてずうずうしいにもほどがある！！
そう思って、廉先輩を追いかけた。
「 持ちますって！ 」
『 さっき言った俺の言葉聞いてた？(笑) 』
「 だって先輩に悪いし、 」
それに と付け足そうとすると、
『 よろよろして転びそうになるの目に浮かぶし、俺が心配やから手伝わせて？ 』
そう言って私の顔を覗き込んだ廉先輩。
先輩が近付いて、気がつけば、綺麗な顔がすぐそこにあって。
一歩近づいたら、キス、できそうな距離。
言おうとしていたことも全部忘れて、頭が真っ白になった。
思ったより、まつ毛が長いこととか、
頰に二つほくろがあることとか、
綺麗な吸い込まれそうな瞳をしてることとか
全てがキラキラとして、心臓の音がうるさい。
どうすればいいのかわからなくて、見つめあったまま、パニックになる私。
だって、こんなに男の人のこと、近くで見たことないもん…！
そんなわたしを見て先輩は突然クスッと笑って
『 顔真っ赤やで 』
と言って元の体制に戻った。
え、私の顔、真っ赤だった…！？
私は慌てて、先輩から視線をずらす。
気にすると、余計顔が熱く感じて、恥ずかしさが増した。
顔を両手で隠したかったけど、資料を持ってたから叶わず。
顔が熱くてしょうがないし、恥ずかしいし…！
突然の出来事と感情にどうにかなってしまいそうだった。
『 ってことで、ほら、職員室やろ？行くで 』
先輩はまた先に歩き出すから、私もその後を追う。
ってことで というのがなんでそうなったかはわからないけど、
私の頭はそんなことを考える余裕はなくて。
さっきの先輩の顔が頭から離れなかった。
元の体制に戻ってほしくて、戻ってほしくなくて。
よくわからないその感情に私はまだドキドキとしていた。
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ゆあ - いつも楽しく読ませていただいてます！もし良かったらこの作品の続編のパスワード教えて欲しいです🙇🏻՞ (2023年1月1日 10時) (
レス) id: c917ddcad6 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - さやかさん» コメントありがとうございます！！（ ; ; ）今頑張って書いてるのでそうやって言ってもらえて嬉しいです！待っててください＾＾ (2021年8月9日 21時) (レス) id: a5532fa5cd (このIDを非表示/違反報告)
さやか(プロフ) - いつも楽しみに小説拝見しています。いいところで終わってて続きが気になります(uωu*)また更新楽しみにしてますね。 (2021年8月9日 19時) (レス) id: e82f003a63 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ - かいとんさん» コメントありがとうございます！涙 需要ありすぎ嬉しいです！！これからも読んでくださると嬉しいです泣 (2021年7月18日 15時) (レス) id: 8fc5baeb14 (このIDを非表示/違反報告)
かいとん - コメント失礼します。素敵できゅんきゅんするお話ですね！しょうれんのふたりとか、需要ありすぎですよ！（きしかい担)これからも頑張ってください！ (2021年7月18日 7時) (レス) id: fb912074b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わたあめ | 作成日時：2021年7月13日 20時
