＊ ページ14
Aside
.
.
智「母ちゃんに怒られると思ったんだ。
だけど逆に褒められた。
あんたは完璧人間になると思ってた、
でもやっぱり普通の子で良かった
やっぱり私たちの子だわって。」
A「ほめられ、た？」
智「ふふ、そんなの聞いたら
自然と笑えてきて、こう思ったの。
そっか、完璧じゃなくてもいいのかって。
中学一年の時から医者になりたいなりたいって
ずっと勉強もテストもきっちりしてたから。
ふふっ、だから翔も雅紀もかずも潤もAも
みんなみんなちゃんとしなきゃ、ってなったのかもねえ。」
さっきまで悔しくてしょうがなくて、
息が苦しくて、しぬのかなとか思ってたのに
さとにいの話をきいたらなんだか
落ち着いてきて
なんか心があったかくなった気がした。
智「Aはまだまだチャンスがあるよ。
完璧じゃなくていいんだよ。
次のチャンス、これに懸けない？
ひとりで抱えてちゃダメだからね。
おにいたちにお勉強聞いていいから。
あっ、英語、おにいはちょっとなあ(笑)」
ぽんぽんと撫でられる頭。
なんだかほっとして、また涙があふれた。
A「おにい、、ぐすっ、ひっく…」
智「んふふ、みんなAの味方だからね。
数学、また次頑張ればいい。
その時はにいたちで教えるから、ね？」
そう言われて、
嬉しくて、
A「さとにい、ありがとう。」
また次、頑張ろうって思えたんだ。
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 116人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あら宮 | 作成日時：2017年11月18日 20時
