わたしの願い事

4 ダンスイベント ページ4

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午前にあるシアの従兄弟をみるために早めに会場に着いた。思っていたより大きな規模で、シアと離れたらひとたまりもないねとお互い顔を見合わせる。



「従兄弟は10時からなんだ。先輩達は13時からで、それまでの間にさ…」

「ハンビンは12時だから、お昼は早めに済ませよっか」

「え！ソンイ！」

「パンフレットの印、バレバレだよシア。どうせなら1番前でみようね」

「ソンイ〜」


恥ずかしそうだけど嬉しそうなシアはやっぱりかわいい。






「シアの従兄弟、かっこよかったね！」

「小学生でもあんなかっこいいなら、先輩達の絶対やばいよ〜」

「先輩はおいといて、ハンビンの話！いつから？てっきりハンビンに興味ないのかと思ってたよ」

「割と初めましての時から？かな。最初はソンイと仲良いから、気づいたら目で追ってて。でもソンイの事が好きなのかもしれないって思ってたから、気持ちにブレーキかけてたんだよね」



ハンビンとは確かに仲がいいし、クラスメイトからも付き合ってるのか聞かれたことがある。



「仲良くなればなるほど2人は友達として信頼してるんだなってわかって」



シアはすごいな。ちゃんと私達のことをみてくれてて、こんなに考えてくれて。私もシアのこともっとわかってあげたいな。



「だから頑張ろって思ったんだけど。ハンビンはシアのこと女の子として見てくれてなさそうだし…」

「あれ？え？それほんとに言ってる？」

「え？何が？」



感動したり面白くなっちゃったり、2人でキャッキャとしながら、お昼を買う出店を選んでいた時、



「うわっ」

「きゃ」




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