わたしの願い事

27 女子はカフェと恋バナが好き ページ27

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シアとお気に入りのカフェで、今度行く買い物の計画を立てる。計画だなんて言っても、場所と時間を決めてしまえば、その後は近況報告などに花が咲いて、買い物の「か」の字も出なくなってしまうのだけど。

注文した飲み物が半分くらいまで減ると、いよいよ恋バナに。もちろんシアとハンビンの。



「ハンビンもシアの事好きなのかなって思う事があるんだけど、こんなに連絡とってるのに進展がないから、段々自信なくなってきてさ」



シアとハンビンは夏休みに入ってから、ほぼ毎日連絡を取っているようだ。こっちとしてもなんで付き合ってないんだと言いたくなる。



「自惚れかもって思うのは怖いよね」

「そうなの。ソンイも思ったことあるの？」

「自惚れね…メテュの事なんだけどさ」



シアの、え！！と驚いた声が予想より大きい。幸い周りも盛り上がっている人が多く、目立ちはしなかったけど



「驚きすぎだよ」

「だってソンイがメテュのこと」

「違う違う！メテュって人たらしだから、自惚れそうになるよねって話！」

「ビックリした〜。確かに人たらしっぽいよね。その件詳しく聞かせて」



最近あったことと、私の思ったこと、シアは最後までうんうんと一生懸命聞いてくれた。



「好き、ではないの？」

「ではない。メテュと私じゃ釣り合わなさすぎるし、有り得ない話すぎて。なのに特別かもと思っちゃう自分が嫌なんだよね」

「釣り合うとか有り得ないとか考えなくても？」

「う、ん」



曖昧なのね、とシアはストローを咥える。関わりがまだ浅すぎて、自分でもメテュに対しての感情が決めきれない。



「シアはさ、ハンビンがタンクトップとハーフパンツで現れたらどう思う？」

「え、ヤバいやつ」



聞きたい返事と違いすぎて、飲み物を飲もうとしたのに、笑って飲めなくなってしまった。



「ダンス見に行った時さ、その辺でみんな普通に着替えてるんだけど、ハンビンも腹筋とか割れれてて男らしいんだよね。でも私の感想としては『マッチョうぇーい』って感じなの」



今度はシアが『マッチョうぇーい』って何、と笑ってお茶を吹き出しそうになる。そんなシアをみて、真剣な話をしてるはずなのに、また私も面白くなってきてしまう。



「確かにハンビンの腹筋見てもうぇーいとはならない。恥ずかしいとかかっこいいと思うかも」



真剣な方に戻そうとしても、うぇーいが地味に足を引っ張る。シアも自分で言いながら少し笑っちゃってるし。


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