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ep.14(ab) ページ30

ab side



今日最後の撮影のスタンバイしていると、
あべちゃーーん、と呼ぶ声がして振り向くと、
康二と、その康二に腕を掴まれ
引きずられるようめめが近づいてきた。


『どうしたの?』
「めめん家にご飯食べに行こうや!」
『へ?』
「なっ、ちょ、」

俺だけではなく、めめも予想外といった反応なのに。
康二は気にせず、俺だけじゃ入れてくれへんねんって
拗ねたフリをしている。


『えっと、その…』
話の流れがよく見えなくて。
なんかちょっとめめが気まずそうにしている気がして。
めめの顔が見れない。


「さっきこの後予定ない言うてたやん」
『いや、そうだけど…』

あぁ、さっき声をかけてきた理由は、
これだったのか、と思い出す。

康二も、いつも違うように見えるめめの様子を心配して
こうやって誘ってる、ってことなんだろうか。


どうしよう、と迷ったけど。

自分の気持ちに臆病になって、
相手を思いやれないくらいなら、
そんな想い捨ててしまうほうがマシな気がした。



「もう、康二さ…」『…めめは…?』

断ろう、としてたかもしれないのめめの声と
俺の声が重なる。

「え?」
『…めめは大丈夫なの?』
やっぱり断った方がよかったのかな、
と気持ちが沈んでいく。

本当は心配で。
話したくて仕方ないくせに。

明日、せっかく久しぶりのオフでしょ、
ゆっくりしたいんじゃない、って。

めめが断りやすいように予防線をはりまくった。



めぐろを、困らせるようなこと
したいわけじゃない。

めぐろに笑っててほしい。
結局それが一番で。



「あー…うんまぁ俺はそれこそ明日休みだし
 全然いいんだけど……気分転換にも、なる、し、
 あべちゃんが大丈夫なら、
 俺も一緒に飯、食い、たい…」

いつものようにくしゃっと笑うめめと目が合った。

それだけで、心が軽くなっていくのを感じる。


『…じゃぁ、お言葉に甘えさせてもらおうかな』

緩んだ顔が見られないように、下を向いた。

康二が騒いでくれるのが助かった。

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nnna7(プロフ) - そんなふうに言ったいただけて嬉しいです( ; ; )ありがとうございます。 (2021年11月20日 12時) (レス) id: b94d1008cf (このIDを非表示/違反報告)
asumico(プロフ) - 読み返している程、大好きなお話です。 (2021年11月19日 21時) (レス) @page39 id: 246c5f75dd (このIDを非表示/違反報告)
nnna7(プロフ) - サイト仕様がわかっておらず、気付きませんでした、、ご指摘ありがとうございます! (2021年11月13日 21時) (レス) id: b94d1008cf (このIDを非表示/違反報告)
るーりん - めめあべ最推しなのでとっても楽しませてもらってます〜!更新頑張ってください!あとオんリんジんナんルんフんラんグ外してください・・・(んを除いて読んでください) (2021年11月13日 9時) (レス) @page8 id: a9a7e13897 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ(pcからだよ) - オリフラ立ってますはずしましょ (2021年11月13日 7時) (レス) @page7 id: e902eb4fcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nnna7 | 作成日時:2021年11月12日 19時

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