ep.1（mm） ページ1
mm side
ほんの些細な変化も見逃せないくらい。
気づいたら目で追ってる。
「なんかあった？」
何やら難しそうな参考書を開きながら
勉強するあべちゃんの隣に腰掛けて話し掛ける。
相変わらずよくこんなうるさい楽屋で勉強できるな。
『へ…？』
ポカンとした顔でこちらに顔を上げる。
「あ、いや…なんかなんとなく？
ちょっといつもと雰囲気違く見えたんだけど。
違ったらごめん。」
『…本っ当によく見てるね。』
なんでめめにはバレちゃうんだろう、なんて。
少し照れくさそうに優しく笑う顔に
ぎゅっと心臓が掴まれる。
——あぁ、やっぱり好きだな。
なんて。おかしいだろうか。
おかしいな。
相手はメンバーで、先輩で、男の人だ。
ただ。
目の前にいるこの人がどうしようもなく愛しいと思う。
その感情に名前をつけるとしたら？
「この後暇？飯、食いに行かない？」
『え？』
「話、聞くよ」
『ありがと、え、でも本当にたいしたことじゃなくて…』
「たいしたことじゃなくても！俺が聞きたいの。
俺と飯食うの、イヤ？」
『イヤなわけないじゃん！！！』
焦ったように少し声を大きくしてまで
否定してくれることが嬉しくて。
口が緩むのを止められない。
へろっへろの情けない顔を晒してる気がする。
「じゃあいいじゃん。行こうよ。
俺、あべちゃんと飯食いたい」
『でも…』
「なに？」
『…明日も早いんじゃないの？ドラマの撮影、あるでしょ？早く帰ってゆっくりした方が…』
あぁ優しいな。
心配してたのは俺のはずなのに。
気付いたら心配されてる。
この人はいつも他人のことばかりだ。
「明日は昼から。だし、あべちゃんと違ってどうせそんな早く眠くなんないから。たまには頼ってよ。」
『ちょっと馬鹿にしてるだろ？
…でも、ありがと。』
ちょっとしかめっ面して。
首をコテンと少しかしげて優しい顔でふっと笑うから。
思わず頭を撫でそうになって手を引っ込める。
他のみんなと同じように、可愛い、って
褒めれたらいいのに。
前みたいに、好きだわーって素直に言えたらいいのに。
頭を撫でることもスキンシップ激しめのこのグループで
そのくらい普通のことだ。
なのにできなかった。
伝えたら。触れたら。
とまらなくなる気がして。
引っ込めた手と一緒に
溢れそうになる言葉も喉の奥に押し込んだ。
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nnna7(プロフ) - そんなふうに言ったいただけて嬉しいです（ ; ; ）ありがとうございます。 (2021年11月20日 12時) (
レス) id: b94d1008cf (このIDを非表示/違反報告)
asumico(プロフ) - 読み返している程、大好きなお話です。 (2021年11月19日 21時) (レス) @page39 id: 246c5f75dd (このIDを非表示/違反報告)
nnna7(プロフ) - サイト仕様がわかっておらず、気付きませんでした、、ご指摘ありがとうございます！ (2021年11月13日 21時) (レス) id: b94d1008cf (このIDを非表示/違反報告)
るーりん - めめあべ最推しなのでとっても楽しませてもらってます〜！更新頑張ってください！あとオんリんジんナんルんフんラんグ外してください･･･(んを除いて読んでください) (2021年11月13日 9時) (レス) @page8 id: a9a7e13897 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ(ｐｃからだよ) - オリフラ立ってますはずしましょ (2021年11月13日 7時) (レス) @page7 id: e902eb4fcf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：nnna7 | 作成日時：2021年11月12日 19時
