堕落 (ページ11)

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今日は日曜日。

私はコンビニ横の公園のベンチに座って

増田くんが通るのを待つ

いつも3時頃に来るからそろそろ来るはず

ぽかぽかしてて少し眠くなってきたな…

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「 …い、おい」

A「んっ… 」

揺さぶられて目を覚ますと

A「わっ！ま、増田くん！」

増田くんが冷めた視線で私を見つめていた

私こんなとこで寝ちゃってたんだ…

なんてだらしない

貴久「何してんの」

A「あ、あなたを待ってました」

増田くんは意味わからんと言うように眉をひそめる

A「そっ、掃除してあげるから家連れてって！」

貴久「 …は？」

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A「うわ、きたな… 」

その光景は相変わらず悲惨なものだった

逃げ出したくなるけど、

宣言したからには完璧に仕上げなければ

A「よし！増田くん窓… 」

「窓開けて」と言おうとしたら

彼は服の山があるソファにころがっていた

A「あんたも掃除すんの！」

貴久「いって！」

彼の頭をほうきで叩くと、一瞬で起き上がった

A「まず窓を開けなさい！」

そういうと、増田くんはしぶしぶ窓を開けた

やっぱり増田くんってがっしりしてる

A「よし、がんばるよ！」

私は念を込めて、増田くんの背中をばしんと叩いた

貴久「 …いってーよ」

彼はそう呟いて、小さくほほえんだ

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