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「どんな子？てかいつから？」
「…最近。会社の後輩」
「えっ、意外。年下好きだったっけ？」
「たまたまだよ」
たまたま。好きになったのがたまたま年下だっただけ。そんな言い方。
「えー、もう泊めて貰えないじゃん。どうすんの、私」
沈んだこの気持ちは、本当にそれが理由か、それとも照に彼女が出来たからなのか。
彼が誰かと付き合う事くらい今までにだってもちろんあった。
だけど、なんか違う。
その度に報告は受けてきたし、嬉しそうに彼女の話をする彼を見てきたのに、今回は、なんか変だ。
「別に、来ていいよ」
「…そんな事言うと本当に行くよ」
「だからいいよ」
本気で言ってる。嘘を付いてる時は分かる。
「…照、なんか変」
「…別に普通だけど」
少し沈黙が流れるとそれを破るようにラーメンが運ばれてきた。
「お待ち、半チャーハンセットね〜」
私たちの空気など知らないおばちゃんはニコニコとそれを置いて去っていく。
「お腹空いた！早く食べよ」
「お前餃子二枚も食ってんだろ」
「正確には一枚半ね。照も食べたじゃん」
ラーメン一つで元に戻れるのが私たちの関係だ。
気にしない方が良いのかもしれない。
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年4月2日 9時
