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「え？帰るの？」
「あーうん、渡辺さんと話してみたくて」
本人がいるのに恥ずかしげもなく言えるのは、きっと気持ちがないからだけど、深澤さんとミズキが二人揃って驚いた顔をしていて何だか少し恥ずかしくなってくる。
「…てことで、ここで…」
「…あ、そう？」
「深澤さん、誘っていただいたのにすみません。ありがとございました」
「んーん！全然！またねAちゃん」
「はい、また。ミズキも、またね」
「うん、…あ、連絡、して」
「分かった」
来るもの拒まず去るもの追わず、の私が、自分からこんな事を言った事に驚いたんだろう。
さっきまで恥ずかしかったけど、あの顔を思い出したら何だか笑えてくる。
「俺と話したいの？」
「え？あ、嘘です。ごめんなさい」
「嘘かよ」
「だって、そうでも言わないと帰してくれないし」
「え、何で。帰りたかった？」
「…いつも私の事気にかけてくれるから。嬉しいけど、やっぱり申し訳なくて」
「ふーん」
「…じゃあ、私はこれで」
「せっかくだし、寄ってけば？」
下心が一切見えないその自然な言い方に、断る理由など見つからず流されるように彼に付いていってしまった。
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バンビ(プロフ) - ただの渡辺担さん» コメント、リクエストありがとうございます。是非、参考にさせて頂きます。これからもよろしくお願いします。 (2021年3月27日 12時) (
レス) id: 99dc10468d (このIDを非表示/違反報告)
ただの渡辺担 - すごい面白くて全作品読ませていただきました！今リクエスト募集されているのかわからないのですが、よかったら『ワインクーラー』をテーマにした作品を読んで見たいです！ (2021年3月27日 10時) (レス) id: cfc10ba5d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年2月18日 11時
