アメリカーノ (ページ14)

今日:12 hit、昨日:7 hit、合計:129,189 hit

. ページ14

.

次の日、仕事中ずっと考えていたのは彼の事だった。

昨日した事といえば、お風呂入って、テレビを見ながらご飯食べて、ただ抱き合って寝ただけだ。

私が知っているセフレはこんなんじゃない。

これじゃまるで恋人同士みたいだ。

それから、彼から連絡が来るのは二週間に一度くらいで私たちはそれなりに会っていた。

その間も会えば必ず体を重ねる、なんて事は無かったし、むしろすごく大事にされているような気分だった。

私たちはある意味、友達以上恋人未満な関係なのかもしれない。

そんな事を考えながら迎えたある休日、夕飯の買い物に近くのスーパーへ出掛けた。

おつまみでも買おうかと立ち寄ったお菓子コーナーで、ある女の子に目が止まる。

小学１,２年生くらいのただの普通の女の子だ。

胸がドキリとした。

よく分からない感情から何故か目が離せない。

しばらくその場から動けずに見つめていると、彼女のもとへやって来た男の人を見てようやく気付く。

さっきよりも大きく心臓が波打った。

こういう時に限って、女の勘は正確だ。

私に気付いた彼と目が合うと、彼はゆっくりと目を大きく開く。

.