. ページ12
.
「お風呂、ありがとう」
「やっぱスタイルいいね」
「改めて言うのやめて」
知ってるかのような言い方に若干引くが、実際見られているのだから仕方ない。
蓮が浴室へ向かうのを横目にソファに座った。
「食べてて良かったのに」
しばらくボーッとテレビを見ているとお風呂から上がった蓮が隣に腰掛ける。
「待っててくれたの？」
「…別に」
一人で食べるのがなんとなく嫌だっただけだ。
待ってたわけではないのに、何故か嬉しそうにしている蓮とテレビを見ながら並んでご飯を食べる。
不思議な気持ちになりながらも、こういうのも悪くないな、なんて思ったりした。
「明日も仕事でしょ？」
「うん。蓮は？」
「俺も早いんだよね」
「なんか…忙しいみたいなのに、ごめん」
キョトンとした顔をした後、はははっと声を出して笑う蓮。
「な、なに」
「俺、Aさんのそういうとこ好きだわ」
「はぁ？」
意味がわからなくて思わず顔を顰める。
「俺も会いたかったから謝んないでよ」
俺も、ってまるで私が会いたかったみたいじゃない。
なんて思っても反論出来ずにいるという事は、きっと私も会いたいと思っていたという事だ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 496人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
バンビ(プロフ) - ゆうかさん» 教えて頂きありがとうございます。すみません…外させて頂きました。 (2020年8月13日 12時) (
レス) id: 9657318cf4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - ｵﾘﾌﾗ立ってますよ…！！ (2020年8月13日 12時) (レス) id: d2b142b242 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：バンビ
| 作成日時：2020年8月13日 11時
