忘れん坊の君とまた恋をしたい｡《kt×sg》 (ページ7)

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赤.

約束の15分前に着いた俺

そして､定刻にくるのんちゃん。

小｢重岡さんー！！」

重｢の…小瀧さん、｣

ガチガチにきめてきたのんちゃんとゆるっとした服に身を包む俺

あまりにも対照的すぎて､隣にいるのが哀れになってくる

今や､大好きだったあの人が他人となって､また一から知らない人生を歩んでいくのかもしれないと考えると何故か悲しい

重｢行きましょっか、｣

緊張すると､関西弁がやけに抜けてしまうのが俺の性格

小｢重岡さん｡…笑ってください、｣

両頬をつままれ､口角をあげさせられる

重｢いはい、｣

痛い､と言ったつもりだがそれを望はずっと可愛い～と
ぶつぶつ言っている

重｢ふは、あの､痛いんでそろそろ離してもええんやないかな、？｣

小｢あ…ぁ､すいません｡でも､今日はその満点の笑顔でいてくださいね｣

なんだか､らしくないなぁ、
ずっと好きやったあの子が｡

端から見ればカップルに見えてるだろうか、
ここで､もし手を繋げば思い出してくれるだろうか、
頭の中は軽くパニックを起こしつつある

重｢あのっ、行きたい場所というか､その､動物園とか…｣

小｢動物園！？行きます！行きます！｣

早く！！と声を上げ､不意にうでを引っ張られ連れていかれる

その姿に俺は少しおどおどしながらついていく

すると､急ブレーキをかける望

小｢お腹空きました、ここの飯美味しそうなんで…｣

どんどん語尾がしぼんでいく望

重｢あぁ､食べましょうか｡笑｣

キラキラとした笑顔を向け､パクパクっと食べてしまった

重｢小瀧さんって､いつぐらいの記憶はあるですか、？｣

小｢んー､中3までは確実にあるんです｡高校は､見たら懐かしい程度のものもあります｡でも､ほぼ覚えてないんすよ｡｣

重｢例えば…？｣

小｢例えばっすか、？笑恋人…とか？｣

｢小瀧｡小瀧｡って友達の前だと呼んでるのに､ふとしたときにのんちゃんって言ってくれる恋人らしき人はよく夢にいるんです｣

自ら危険地帯に飛び込んでいって､返ってきた答えはとても鋭かった

重｢彼女さん､可愛いんやね、｣

小｢…そぉ、すね、
可愛い…という、かっこいいというか、｣

これ以上､傷が増えるのはごめんなのでその言葉は聞こえないフリをした

悲しいものは悲しいんです。
いくら忘れられていようと｡
フラれようと｡

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久しぶりに更新お待たせしました～！！