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少し会話を交わして2人は別れた。そこでふと思った。
…あの二人、いつの間に知り合いになったんだろう。
以前ジェシーくんと知り合いだと聞いたことはあったし、その時私は高地の事をアパートの隣人だと紹介した。
それ以来他の異性の名前を出すのは何となく気が引けて高地の話題を自分から出すことは無かったのだが、今日は樹から高地は？と聞いてきたことに、正直少し驚いていた。
…まぁ、ジェシーくん繋がりだろうな。
特に気にもとめず、おかえり、と高地に声をかけた。
すると高地は不安げな顔をして、うん、と一言。
「…え、どうしたの？」
私が聞くと、高地は樹の背中を一瞥し、また私に向き直る。
「……A、樹と知り合いなの？」
「…うん？そうだよ、高校の時の友達…付き合ってるとかじゃないけど。高地も知り合いだったんだ」
「あぁ、まぁ。知り合いってゆーか…ジェシーの友達って感じで」
やっぱりそうか。
なんだか親戚に彼氏を見られたような…いや、彼氏じゃないけど、そんな気分で照れくさくて、イケメンでしょ？なんて軽く冗談の口調で言うと、高地はそうだね、と苦笑する。
…なんだろう、この空気の重さは。もしかしてヤキモチ妬いてる？
可愛いとこあるなぁ、とついからかいたくなるのを堪えて、アパートへ踵を返す。
「……ねぇ、」
歩き出した私の腕を高地が掴んだ。
驚いて、どき、と胸が鳴る。
……驚いただけじゃない。
高地のこんな雰囲気は始めてだから。
「こんなこと本当は言いたくないけど…樹は、やめておいた方がいいんじゃないかな」
……あ、そうか。
高地は心配してくれてたんだ。
樹はホストの仕事をしているから。…いろんな女の人達と、仲良ししているから。
でも私はそれを知ってる。
「……ありがと、心配してくれて。でも大丈夫だよ。私知ってるよ、樹が夜の仕事してるの。……私たちは友達だから」
言ってて虚しくなる。胸が苦しくなる。
でもこのまま関係が無くなってしまうのは嫌なの。あの笑顔が見られるだけでいいの。
「ほんとに気にしないで」
にこりと微笑みかけると、高地は泣きそうな顔をする。…そんな顔、しないで欲しい。
「…あの、なんて言うか……俺さ…」
高地の声が震えている。
申し訳ない気持ちになって、こうち、と肩をさすると
ぎゅ、と優しく抱きしめられた。
「Aが大切だから……」
・
続く
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莉帆(プロフ) - コメントありがとうございます！焦らずご自身のペースで更新されるのを楽しみに待っています！！上から目線見たくなってしまいすみません！ (8月24日 22時) (
レス) id: 68b2be3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 莉帆さん» 莉帆さん、コメントいただきありがとうございます！長い間手付かずの状態になってしまい申し訳ありません…՞߹ - ߹՞結末までの展開は考えてあるので、どうか気長にお待ちください…！ (8月24日 10時) (レス) id: ebf49800b8 (このIDを非表示/違反報告)
莉帆(プロフ) - 初めまして！樹と主人公の関係や樹の過去、�眞呂箸隆愀犬世辰燭蟲い砲覆蠅泙后�早く続きが読みたいです！ (8月8日 1時) (レス) id: 68b2be3bb7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すず | 作成日時：2023年5月21日 2時
