黄色さん病系短編集 2 (ページ10)

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船酔いページ10

おおのside

なぜ、こうなったんだろうか。
昨日からずっと同じことを考えている。

昨日、仕事の休憩時間に明日のオフは何をするのかという話になり俺はいつも通り釣りに行くと言うとにのが俺も連れてってと言い出した。
驚くメンバーをよそに、ね？おおのさんいいでしょ？と言うにのの勢いに押されて気がついたら頷いてしまっていた。

「おおのさんおはよ。」

場所はどこ？何時集合？というにのにまあどうせ聞くだけ聞いて来ないだろうと思い場所と時間を伝えたら当たり前という様子でやってきたにの

「お、おはよ…」

上下釣りウェアを着て釣竿を背負ってきたにのに戸惑う

「にの、やっぱやめといた方がいいんじゃない？」

「なんでよ、せっかくここまで来たのに。」

俺の動揺なんか気にせず見てよこの釣竿カッコイイでしょ？
と見せてくる

「あ、うん…カッコイイね」

でしょ？で、今日はどの船？
と何故か楽しそうなにの。

「あ、えっと…この船。俺が運転するから
他に人はいないけど…ホントに行くの？」

なんども聞く俺ににのは口を尖らせる

「もーしつこいなぁ。行くんだってば！」

ここまで言っても行くと言い張るにのに何か事情があるのかもしれないと思いじゃあいいよ。と船に乗るように言う。

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