黄色さん病系短編集 2 (ページ6)

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発熱ページ6

にのみやside

「にの、ブランケット借りれたよ。」

そう言ってブランケットを手渡してくれるしょうさん。
有難く受け取りしょうさんに上着を返してブランケットを自分の身体に巻き付ける。

「このまま宿泊先の旅館に向かうってさ。」

「……そっか…」

このままだと使い物にならないだろうから旅館に向かうと聞いて安心する。

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出発して暫く、だんだんと身体が暖まってきたんだけどそれと同時にズキズキと頭痛が酷くなってきた。

「…っ…」

目をギュッと瞑り頭痛に耐える。

「にの？まだ寒い？」

「…だい、じょうぶ」

じゃあ何処が辛い？と何でもお見通しな様子のしょうさん

「…あ、たま…いたい…」

そう言うとそっか…と目を瞑っていてもしょうさんが眉を下げる様子が想像できる。

「もうすぐ着くと思うから着いたら横になろうな。」

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旅館に到着したようでバスが停車した。

「にの、今スタッフさんがチェックインしてくれてるからもう少し待ってな。」

「…はぁっ…うん」

直ぐにスタッフさんが鍵を持ってきてくれてしょうさんに支えられながら部屋に入る。
幸か不幸かしょうさんと相部屋らしい。

「すぐ布団敷くからちょっと待ってな。」

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