黄色さん病系短編集 2 (ページ44)

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修学旅行ページ44

さくらいside

修学旅行1日目の深夜3:30。
順番に生徒たちの部屋を見回っていく。

朝早かったこともありどの部屋も寝静まっている。

…次はかずのいる部屋か。
物音をたてないようにそーっとロックを解除しドアを開ける。
真っ暗な部屋にしゃがみこむ2つの影。

s「お前らなにやってんだ？」

そう言いながら近付いていく。

「あっ、先生。にのが…」

そう言われて片方がかずだと理解する。

s「にのみや、どうした？」

「なんか、咳き込んでて背中摩ってたら落ち着いたんですけど熱あるみたいで…」

s「そうか。ありがとう。
まつもと先生のところ連れていくわ。」

「わかりました。
にの、お大事に。」

n「…っ、ありがと…」

かずの熱い身体を支えて部屋を出る。

n「、げほっげほっ」

s「おっと、大丈夫か？」

廊下を半分ほど進んだところで咳き込みながらその場に座り込みそうになるかず。

n「…はぁっはぁっ…も、無理…」

おんぶしてと甘えてくるかずにニヤけるのを堪える。

s「しょうがないな….ほら、」

軽いかずをおんぶしてまつもと先生の部屋を目指す。

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