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保健室登校 ページ31
おおのside
あいば先生にかずが早退したと聞いて急ぎ足でかずの家に向かう。
かずの両親は共働きで今日は金曜日だからか2人とも日付けが変わる頃にしか帰ってこない。
o「かずー。」
かずのお母さんから合鍵を渡されているからいつも通り鍵を開けて中に入る。
真っ直ぐかずの部屋に向かうとベッドがもぬけの殻。
まさかと思ってトイレに向かうけどそこにもいない。
吐いていないことに少し安心してかずを探す。
.
o「かず！？」
キッチンを覗くとかずが床に蹲っていた。
n「……っは、…さと、し…」
ゆっくりと開いた目は不安そうにユラユラと揺れている。
o「大丈夫か？
とにかく、部屋行こう。」
立てる？と聞くとフラフラと立ち上がるかず。
倒れないように支えてやると伝わってくる高い体温。
かずのペースに合わせてゆっくりと部屋に向かいベッドに寝かせる。
n「…さとっ、入って…？」
昔から不安なことがあったり体調が悪かったりすると俺と一緒に寝たがるかず。
何がかずの心を不安定にさせたのか話を聞いてやりたいけどまずはこの高い体温を下げてやらないと、と思い布団に潜り込み胸の辺りを摩る。
しばらくするとスースーと寝息が聞こえてきてそっと布団から抜け出す。
.
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作者名：徒夏 | 作成日時：2023年1月9日 22時
