黄色さん病系短編集 2 (ページ29)

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保健室登校ページ29

まつもとside

昨日、保健室にいた子大丈夫だったかな。どんな子なんだろう。

透き通るほど真っ白な肌、整った顔立ち、儚げな雰囲気。
保健室に入った瞬間目に入ってきた彼に一瞬気を取られた。

でも、その彼は苦しそうに呼吸を乱しあいば先生にベッドスペースに連れられ見えなくなってしまった。

しばらくぼんやり立ちすくんでいるとあいば先生だけがベッドスペースから出てきてごめんね。足、見せて？とあんまり彼について聞ける雰囲気ではなかった。
上履きの色が同じで同級生ということしか分からなかった。

今日、休み時間の度に別のクラスを見て回ったが彼は見つからなかった。

m「なあ、あそこの席の…にのみやくん？ってどんな子？」

自分のクラスにある不登校だというにのみやくんの机。
もしかしたら彼がにのみやくんかも…と思い俺が転校してから仲良くしてくれている友達に問いかける。

「あー、にのみやは…
俺、去年同じクラスじゃなかったから詳しいことはしらないけど
その…いじめに合ってたみたいでそれから不登校みたい。
でも、保健室で見たって奴いるし先生達は何も言わないけど保健室登校してるって噂だよ。」

少し気まずそうに友達がそう言った。

m「そうなんだ…」

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