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船酔い ページ12
にのみやside
映画で共演した時にきむらくんが釣り道具1式とウェアをくれたのが嬉しくていつかおおのさんと行けたらいいなと思っていた。
仕事が落ち着いている体調の良いタイミングなら大丈夫かなと思って多少強引におおのさんの釣りに着いていくことにした。
朝ごはんは控えめにして酔い止め飲んで船酔いしない方法たくさん調べて対策してきたんだけど…
案の定、直ぐに気分が悪くなってしまった。
釣りポイントに着いておおのさんが釣りを始めるまでは絶対に我慢しようと心に決める。
おおのさんが少し、離れた場所で釣りを始めたのを見てそっと竿を置きその場にしゃがみ込む。
「…っ…はぁっ…ぅっ」
大丈夫吐かない気持ち悪くないと自分に言い聞かせてみるけど何の効果もない。
強引に着いてきたんだから絶対におおのさんの邪魔だけはしたくない
吐き気が込み上げてくるのを何度も堪えぐったりと船に凭れかかる
.
どのくらい時間が経ったのかおおのさんに見つかってしまって直ぐに港に戻ると言われ申し訳なさが込み上げてくる。
毛布を被せられ直ぐに船が動き出す
急いでくれてるんだと思うんだけどその分、揺れも激しくて吐く寸前。
船おりるまでは…と必死に堪える。
.
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作者名：徒夏 | 作成日時：2023年1月9日 22時
