キスしないと出られない部屋【文スト】

キスの後　　　　　　　　　　森鴎外 ページ17

「さて、Aちゃん。君は何故此処に呼ばれたか分かっているかな」
「は、はい…………」
「それなら話は早い。ほら、おいで」
「む、無理ですうううう！無理無理無理無理無理いいい！！」
「…………Aちゃん」
「ご、御免なさい首領！！でも、あの部屋を出たときから何かもう首領が無条件に怖くって…………」
「うーん、悪かったとは思ってるけど其処まで拒絶しなくても…………」
「ひ！近づか、ないでください！」
「…………ふーん、そう。……………………皆この部屋からでて鍵を閉めなさい。私が良いと言うまで開けてはいけないよ」
「え、え？！首領何する気ですか？！いや！来ないでください！！」
「大丈夫大丈夫。今度は一寸ずつ慣らしてあげるから。それに…………」
「あっ！」
「怯えてるAちゃんを見てたらいじめたくなってきちゃった」

ちゅ

「た、助け…………」
「大好きだよ、狂ってしまいそうなくらい」

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