♡ (ページ34)

今日:108 hit、昨日:63 hit、合計:19,235 hit

34 ページ34

・

自分たちの世界にお入りになっている二人をそっとしておいて、キッチンに立ち料理を始めようと思ったのだけれど…

「あの道枝くん、？なんでいるんですか？」

けんとくんと言い合っていたはずの道枝くんが何故かいる。

『Aちゃんが料理してるところ、見たいから』

壁に寄りかかってやたらかっこいい顔でそう言う道枝くん
…いや、そんなトンデモ発言を当たり前のように言われても。

「それ、楽しいですか？」

『ふは、うん笑楽しい』

「ならいいです」

『あ、ええんや笑じゃあ、ここおるわー』

「うそ、まって、一旦ストップ｣

『え？笑』

道校くんをその場にとどめておいて、私は急いでスマホをいじりながら、こちらをずっと見ていたけんとくんの元に走った。

「けんとくん…！」

謙「なに、どしたん笑めっちゃいい感じやったやんかぁ」

「いや、いい感じとかないって…。じゃなくて…！」

謙「みっちーはからあげ好きやで」

「え、ありがとうっ、……って、ん？！なんで？！」

謙「ふはは！Aちゃん、俺のこと舐めたあかんで〜笑」

「うん、ちょっと怖いけどありがとう」

謙「ふは、正直やなぁやっぱり笑あ、待って早く戻ったげて。みっちーあの顔は拗ねてる笑」

けんとくんは、そう言って道枝くんのことを指さして少し意地悪な笑顔を見せた。道枝くんだけじゃなくて、私が考えてる事まで、分かりすぎてて、少し怖い笑けど、とっても助かる…。

・