▼ 呪術高専に愛され狙いが出現した【呪術廻戦】

従来往来 ページ17

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「センパイ……？大丈夫ですかっ？」



語尾弾んでんのバレバレだぞ。もうちょっと繕えよ。

そして満面の笑み。コイツ最初から隠す気無さそうだわ。





「せーんぱいっ！あっちでお喋りしましょ！」





仮にも授業中にお前、よくもまあそんな事言えたな。

やはり棘くんが気に入ってるのか彼の腕を掴んでいる。



そして棘くんはさっきからチャックに手をかけている。
アイツ最悪やるつもりだわ。内申点犠牲にしてあの子吹き飛ばすつもりだわ。



「行ってら棘くん」

「気張れよ棘」

「近くに俺らいるけど気にせず楽しんでこいよ」



「おかか………」





早々に仲間外しごっこをやめて彼を総応援。

棘くんの目は死んだ魚の目みたいになった。そしてもうチャックを下げて口を晒している。



アイツもう攻撃体制取ってんじゃん。





「茶番は終わったんですか」

「見てたのか君ら」

「随分楽しそうな事してたじゃない。混ぜなさいよ、本当の地獄ってのを見せてやるから」



「私野薔薇にも何か恨み買ってたっけ」



ここまで後輩女子に嫌がられる私も私か。





「別にAさんの事嫌いじゃないわよ」





「野薔薇、君はアレだ、その、荒野に咲いた一輪のアレ」



「嬉しさのあまり語彙力吹き飛ばされてんな」

「ちょっと褒められたら滅茶苦茶図に乗るタイプ」

「詐欺に遭うのって大抵こういった人ですからね」





もうお前らの言葉なんか眼中にないわ。



「野薔薇〜〜！！」


「くっ付くなウザい。距離感考えろ、ほぼ初対面の人間相手にトチ狂った行動してんじゃないわよ」





先輩なのに滅茶苦茶言われたけど君の言葉なら許せる。



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