▼ 呪術高専に愛され狙いが出現した【呪術廻戦】

初めまして ページ27

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気持ち悪いくらいハイテンションなアラサー五条先生が連れて来た故人らしい虎杖くんとやら。

なんだか一年の面々がえらく顔を歪めてるけどなんだそれ。





「ゆっ、悠仁っ！！？」





そして率先して動いたのは何を隠そう美月さん。


彼女はまるでヒロインのような口振り素振りで、ビックリ箱(仮)から出てきた彼に熱烈なハグ。





わぁ素敵。三流メロドラマ観てるみたい。





「なんでっ……？どうして、生きてたの……！？ああ、悠仁！！良かったっ……！！」



「おっ、お？えっあぁ、その、うん」





なんで故人が一番戸惑ってんだよ。



しかし彼女はそれに気付かぬまま彼に抱き着き、そして一筋の涙を零して彼を見上げる。





そのままお幸せにどうぞ。





「A、作戦会議行くぞ」

「あっはい」



三流メロドラマ(仮)に一切反応しない我が同級生ども。


どうやら何も知らされて無さそうな一年の二人も虎杖くんが現れた途端、主に野薔薇が若干泣き出しそうに顔を歪めていたが、あの状況を見てなんだか冷めたように真顔で見つめていた。



なんだかもう彼らにかける言葉すら見つからないのでそっと目を逸らした。



強く生きてくれと願うばかりである。











「んじゃ、Aと棘は決めた通り呪霊狩りの方任せた」

「しゃけ」

「セットにするよりかは個々で動いた方が効率良いだろうな。お前ら単体でも強いし」

「分かった。力の限り捥ぎ取るわ」

「普通に祓うって言えよ。一々物騒なんだよ」





だって私の本気パンチは空間すら抉り取る。







二年が真面目に作戦会議を行う中、一年の方は何やらカオスな状況だった。


遺影で使われる額縁を持たされ正座している虎杖くんの腕にぴっとりくっ付き、未だぐすんぐすん泣いてる美月さん。
そして若干額に青筋を浮かべてトンカチを構えている野薔薇と、我関せずといった態度を貫く伏黒くん。



二人とも、死んだ子が生き返ったって聞いて内心めちゃくちゃ喜んでるはずなのに、これは確かにカオスだわ。



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