第89話「短所は自由が過ぎるところ」 ページ5
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「つまり会った瞬間に土下座ぶち込まないと殺される可能性微レ存……？」
「ハハッ、かもね」
「えっ………」
「先生、ガチトーンでAさん固まっちゃったんだけど」
「また背中にモミジ作っていいよ」
「流石に二度目は罪悪感スゴイんすけど」
仲良さげな二人を置いて、私は足りない脳みそで必死に考える。
つまり相手は死刑執行人。
ならば初手は謝罪、そして千尋よろしく「ここで働かせてください！！」を連呼、とにかく頭低めに叩頭！これに尽きるな。最後のは昔からよくやってたから得意中の得意。
「て、手土産、何も無いけど良いかな」
「君ってそういう部分的な常識はあるよね」
「一応メイドだったんで……今もだけど」
「そういやさ、女性に聞くのはマナー的にダメかもしんないけど、Aさんって今幾つなん？」
その言葉に振り返った。
なんて事ないような顔をして、彼は私を見ている。
「………えー、いくつに見えます〜？」
「出た〜！合コンで“自分イケてます”アピがエグい女みたいな返し！」
「何でやたら詳しいんだよ先生」
「で、マジな話いくつに見える？」
本気で彼に問いかけてみる。私の外見中身諸々含め、彼にはどう思われているかが気になる。
「うーん、なんつーか……失礼は承知の上で言うけど、中身が俺と変わらんかそれ以下に感じるし、童顔が際立ってるから同い年くらいかな」
……………つまり、君は一年だって言ってたから15、6くらいと？
「手放しで喜べばいい？泣けばいい？どうすれば良いんですかね悟お坊ちゃま」
「自分自身の感情に従えば良いんじゃない？」
「わーーい！！！私、10代後半！！！！」
「嬉しかったんかい」
「わーーい。嬉しいから悟お坊ちゃまスマホ貸して、記念写真」
「そんな手放しで喜ぶ程のことか？」
珍しく呆れ気味のツッコミをお坊ちゃまから頂いた。そして割と素直にスマホを貸してくれたのでありがたく受け取る。ロック掛かったままだけど。
だってだって、絶対それ以上なのに若く見られた！嬉しすぎる。でも15くらいだと余裕で学生入り出来るからやっぱ無し！！20くらいでよろしくお願いします。記念撮影記念撮影。…………と。
そしたら肩をポンポン叩かれた。
スマホを持った状態で振り返れば、やけに和かな笑みを浮かべている悟お坊ちゃま。
ずい、と顔を近づけてきた。
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なぎさん(プロフ) - めっちゃ面白かったです！素敵なお話ありがとうございます！！ (9月17日 23時) (
レス) id: 3e92d95cce (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 面白いです！あまり人の事には突っ込めませんが更新頑張って下さい！ (2022年9月24日 7時) (レス) @page26 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - もう呪術は書かれないのでしょうか… (2021年7月16日 0時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
あいねこ(プロフ) - コメント失礼します。今まで読んだ作品の中で個人的に一番好きです！更新頑張ってください！ (2021年1月2日 18時) (レス) id: a4bed0c9af (このIDを非表示/違反報告)
. - 凄く面白かったです。続きが読みたい!!! (2020年12月17日 5時) (レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nny。
| 作者ホームページ：
作成日時：2020年11月30日 19時
