第86話「高校のすゝめ」 ページ2
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「それじゃあA、僕らと一緒に高専へ行こうか」
唐突過ぎてビックリである。
そしていつの間にか腕を握られてたのも二度ビックリである。
「恐れながらお坊ちゃま、学校へ行くくらいなら田舎へ飛んで土木作業員として働き始めます。じゃ!!」
力任せに掴まれた腕を振り解こうとしたら「待て」と言われたので待機。
マジで犬の如く彼からの命令に従順な身体になってしまった私は不死身のメイドですよろしくお願いします。関係ないけど「従順な身体」って非常にエッッッッッな感じがするよね。
「嫌だ、嫌過ぎる!!私にそんな、学生に戻れだなんてそんな!九九さえちょっと危ういのに高専だなんて」
「勝手に妄想膨らませないで。僕まだ何も言ってないでしょ」
「ッスね〜〜」
確かに何も言ってなかった。
「え?九九無理?なら8×6は?」と横からイタドリくんの声が飛んできたが無視した。3000とかじゃない?
「話して無かったけど、今僕は東京都立呪術高等専門学校ってところで一年の担任として教鞭を執っている。そして君はそこへ学生として入るんじゃなくて……、………」
「………え?何?」
「うーん参ったな、「窓」としてもイマイチだし普通の事務員としても使えないだろうな。雑用なら間に合うかもだけど」
「急なディスは非常に心に悪いです」
頭の出来か?出来がおポンチだからそんな微妙な感じなのか?
悪かったなこの野郎!!私の願いと致しましてはなるべく頭を使わない系の簡単なお仕事で三食ご飯おやつ付きの昼寝可能な仕事場に就きたいです!!!
「一応聞くけどWordとかExcelとか使ったことないよね?」
「わ……えくせる?アクセルの親戚ですかそれは」
「ま、お手伝いさん的な感じで良いか」
「無視すな」
「急にスッゴイ適当じゃん先生」
「それくらいしか使い道が無いんだよこの子。家政婦としてなら最高の案件だと思うけど」
「えっへん」
「威張ることじゃない」
デコピンを食らった。
え?鈍器で殴られた?ってくらい額がジンジンする。
え?鈍器で殴られた?
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なぎさん(プロフ) - めっちゃ面白かったです!素敵なお話ありがとうございます!! (9月17日 23時) (レス) id: 3e92d95cce (このIDを非表示/違反報告)
しろごま - 面白いです!あまり人の事には突っ込めませんが更新頑張って下さい! (2022年9月24日 7時) (レス) @page26 id: 4dc97dea49 (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - もう呪術は書かれないのでしょうか… (2021年7月16日 0時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
あいねこ(プロフ) - コメント失礼します。今まで読んだ作品の中で個人的に一番好きです!更新頑張ってください! (2021年1月2日 18時) (レス) id: a4bed0c9af (このIDを非表示/違反報告)
. - 凄く面白かったです。続きが読みたい!!! (2020年12月17日 5時) (レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nny。 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年11月30日 19時