第52話「最強の名に置いて」 ページ8
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「真逆女連れとは。逢引中か?随分と呑気に構えてくれる」
近くでおじいちゃんみたいな声がした。なんとなくワンピ○スのアニメの中で聞いたことある。
私の身体は「元」悟お坊ちゃまに抱えられ、そして空中でぐるんとお坊ちゃま、元お坊ちゃまが身体を反転させた為背中越しに誰かがいるのを感じた。
飛んでくる破片は目の前で停止し、そして私達に当たることなく地面へ落ちる。摩訶不思議な光景は、朧げになった記憶の中で徐々に大きな塊となって現れる。
「っ無敵バリアー展開……!!!」
「幼い頃の僕もネーミングセンス無えな〜」
ほぼ耳元で聞こえた呆れた声に「いや私にとっては死ぬ程分かりやすかったです」と答えたら「あっそ」と返された。
うわっ、適当な返事も昔のまんま!!
でも昔よりちょっと優しい感じになっちゃった。
「ヒャアッ!!!」
猿みたいな甲高い声を上げたおじいちゃん。
いや姿は背後にあるからおじいちゃんかどうか不明だけど、と思ったら横のコンクリの壁から何かがボコッと生えてきた。
瞬間。その物体から膨大な質量の熱がこちらに発射された。抱えられた状態でその光景を見つめていたが、その熱は私たちを周りを通過し崖の方へ飛ばされていく。熱さすら感じなかった。
「うわあ無敵バリアーもここまでこれば反則過ぎる」
「その反則技に自分の命が守られてる感想は?」
「悟お坊ちゃま、めちゃくちゃ背ぇ伸びたね」
「頑なに僕の質問に答えようとしないその姿勢何?」
ようやく地面に降ろされた。
しかし周りはバリアーに阻まれたマグマのどろどろに囲まれていて、なるべく離れないように彼にくっ付いていたら「随分とまあ、可愛いサイズになっちゃって」と上から頭を撫でられた。
今の君、180を優に超えてるだろ。
私なんて150ちょっとあるくらいだぞこの野郎、昔のミニマムサイズに戻れよ。
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sou(プロフ) - はじめまして!!読み始めたばかりなのにもうこんなにも進んでしまいました!!基本的に夢小説でのギャグ系苦手なのですが、こちらすっごく面白くて!!これからも最終章行ってきます! (2022年2月11日 16時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
巫礜 - 2章完結おめでとうございます!!とても面白くて一気に読んでしまいましたー!3章も楽しみに待ってます!無理せず頑張ってください!応援してます!! (2020年11月29日 23時) (レス) id: af56b806d8 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 完結おめでとうございます!今回も楽しく読ませて頂きました!展開に置いてかれる悠仁がちょっと面白かったですw3章も楽しみにしてそれこそ犬のように待ってます!! (2020年11月29日 13時) (レス) id: c55596aced (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - 2章完結おめでとうございます!いつも通知が来るたびワクワクしながら開かせてもらってます。これからも応援してます!では、お体に気を付けて。 (2020年11月29日 12時) (レス) id: cfabc7c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 第2章の完結おめでとうございます。いつもはぁはぁ息を荒くしながら見させて頂いております(キモい)第3章も楽しみです! (2020年11月29日 10時) (レス) id: 0a87aae102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nny。 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年11月23日 1時