第84話「君は私に首輪を付ける」 ページ48
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「は?何で君の指示に従わなきゃいけないの。ふざけた事抜かすなや君如きが私を扱えると思うな、私はそんな安い雌犬じゃねーんじゃボケカス!!
お前なんかせいぜいいつまでも懐かない小型犬にキャンキャン吠えられながらその辺にウ○コ垂れ流しにされれば良いんだよ。てな訳で君のメイレイには従いませーんヘロヘロのぷぅ。悔しかったらビーフジャーキーでも何でも持って来い〜〜」
「先生。いつの間にかこの人、人格入れ替わってる」
「AはAのままだよ」
「あとごめん、ちょっとだけ、デコピン程度なら食らわせても許されると思うんだ俺」
「駄目駄目、僕の飼い犬に手を出しちゃいけないよ悠仁」
「さっきから言ってることメチャクチャなんすけど!!!」
悔しげなイタドリくん。
だが残念だったな、君のメイレイには従う理由がない。誰にでも尻尾振って媚びるような安い雌ではないのよ。
悟お坊ちゃまが私の頭に手を置いた。
そしてナデナデされる。普通に気持ちが良かったので大きな手に擦り寄れば、「子猫みたい」と言われた。
なるほど、私は犬にも猫にもなれるのか。
「A、君の主人はだーれ?」
「悟お坊ちゃまです」
「君の手綱を握っているのは?」
「悟お坊ちゃまです!」
「君の生きる指針は誰に向かっている?」
「悟お坊ちゃまです!!」
「自分の将来と生涯をかけて、誰の側に永遠にいたい?」
「悟お坊ちゃまです!!!」
「よし」
その辺に咲いてたドクダミを貰った。
嘘だろ、あんな綺麗な花の中にドクダミあったのかよ。貰うけど。
今度は躊躇わず食べてみた。確か「生食すると下痢になる」ってチビ時代のお坊ちゃま言ってたな。まあ今の無敵な私には効かんがな。普通にヘドロみたいな味がした。
「俺、ようやくあの人のペースを掴めそうな気がする」
「いやいや、本気出したAはあんなもんじゃないよ。リードをしっかり掴んでないと一目散に海へ駆け出して「赤道とやらを実際に見に行ってやるーー!!」とでも言い始めるから」
「全然だったわ。俺、そんなん永遠に掴んでられる自信ねーわ」
「だろう?だからこれは、僕だけの特権だ」
ムシャムシャ食べながら彼らを傍観する。
普通に私が犬みたいに扱われてるがもう気にしない。
ていうか赤道って、海の真ん中あたりにある赤い線でしょ?見に行こうよお坊ちゃま。また私を連れてって。
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sou(プロフ) - はじめまして!!読み始めたばかりなのにもうこんなにも進んでしまいました!!基本的に夢小説でのギャグ系苦手なのですが、こちらすっごく面白くて!!これからも最終章行ってきます! (2022年2月11日 16時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
巫礜 - 2章完結おめでとうございます!!とても面白くて一気に読んでしまいましたー!3章も楽しみに待ってます!無理せず頑張ってください!応援してます!! (2020年11月29日 23時) (レス) id: af56b806d8 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 完結おめでとうございます!今回も楽しく読ませて頂きました!展開に置いてかれる悠仁がちょっと面白かったですw3章も楽しみにしてそれこそ犬のように待ってます!! (2020年11月29日 13時) (レス) id: c55596aced (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - 2章完結おめでとうございます!いつも通知が来るたびワクワクしながら開かせてもらってます。これからも応援してます!では、お体に気を付けて。 (2020年11月29日 12時) (レス) id: cfabc7c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 第2章の完結おめでとうございます。いつもはぁはぁ息を荒くしながら見させて頂いております(キモい)第3章も楽しみです! (2020年11月29日 10時) (レス) id: 0a87aae102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Nny。 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年11月23日 1時