第72話「空気は美味しい」 ページ28
.
煮えたぎるマグマ。そしてあちこちから炎。
きっと悟お坊ちゃまのバリアーが無ければ今頃一瞬で灰になってた。
「悠仁。これが「領域展開」。術式に付与した生得領域を呪力で周囲に構築する。
君達が少年院で体験したのは術式の付与されていない未完成の領域だ。ちゃんとした領域なら一年全員死んでたよ」
待って長文の説明無理。
私の脳内に宇宙ネコが現れた。きっとそのネコと同じ顔してる。眠たくなるから助けてくれ。熱さもなんか程良い温度に感じて目を閉じればそこに、綺麗なお花畑が広がっていれば良いなと思いましたまる
そしたら背中をバシン!と叩かれた。
「いっって!!!」
「スンマセンメイドさん、先生の命令だから……」
「サンキュー悠仁。このお馬鹿メイド難しい話するとどんな場面であろうとすぐ眠ろうとするから」
「待って、それもう小学生どころか幼稚園児じゃない?つーか危機感無さすぎじゃん?」
「だって、悟お坊ちゃま強いし、この背中安心出来る」
「まあその通りだけど」
「なんでちょっと満更でも無さそうなんスか」
背中を思い切りぶっ叩かれてヒリヒリ痛む背に涙が滲む。この子容赦無く叩いてきた。きっとモミジ柄のアザができてる。
「な、泣いてる?えっゴメン、マジごめん!!アッッッチ!!!」
「泣いてない。泣いてないよ。アッチィ」
「君達状況考えてね。目の前に見るからに憤慨してる特級呪霊がいること忘れんなよ」
忘れてました。もういっそのこと忘れてそのまま帰りたいなとさえ思いました。
「領域を広げるのは滅茶苦茶呪力を消費するけど、それだけに利点もある。一つは環境要因によるステータス上昇。ゲームのバフみたいなもんだね
もう一つ」
悟お坊ちゃまの目の前まで迫っていた岩壁に気付いて殴りかかろうとするより早く、まるでハエを追い払うかのような緩慢な動作で、彼はアッサリ岩壁を破壊した。
.
1855人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
sou(プロフ) - はじめまして!!読み始めたばかりなのにもうこんなにも進んでしまいました!!基本的に夢小説でのギャグ系苦手なのですが、こちらすっごく面白くて!!これからも最終章行ってきます! (2022年2月11日 16時) (レス) @page50 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
巫礜 - 2章完結おめでとうございます!!とても面白くて一気に読んでしまいましたー!3章も楽しみに待ってます!無理せず頑張ってください!応援してます!! (2020年11月29日 23時) (レス) id: af56b806d8 (このIDを非表示/違反報告)
き(プロフ) - 完結おめでとうございます!今回も楽しく読ませて頂きました!展開に置いてかれる悠仁がちょっと面白かったですw3章も楽しみにしてそれこそ犬のように待ってます!! (2020年11月29日 13時) (レス) id: c55596aced (このIDを非表示/違反報告)
呉羽(プロフ) - 2章完結おめでとうございます!いつも通知が来るたびワクワクしながら開かせてもらってます。これからも応援してます!では、お体に気を付けて。 (2020年11月29日 12時) (レス) id: cfabc7c0e0 (このIDを非表示/違反報告)
レミリア(プロフ) - 第2章の完結おめでとうございます。いつもはぁはぁ息を荒くしながら見させて頂いております(キモい)第3章も楽しみです! (2020年11月29日 10時) (レス) id: 0a87aae102 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Nny。 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年11月23日 1時