私、悟お坊ちゃまの “元” 専属メイドです。【呪術廻戦】

第62話「お手手繋ぎ」 ページ18

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やけに程良い温もりを感じた。
そしてシットリしてるジジイハンド。あっこれ私の手汗のせい？



「で、どうする？僕はこのまま握手しても良いと思ってるけど」



馬鹿野郎、この、悟馬鹿野郎！！！
自由に生きんのも大概にしろ！！！！！

そりゃ君は第三者でただの傍観者だからな！！！
他人事みたいに言ってんじゃねーぞこのタコ！！！もう君には五条家の後ろ盾も何も無さそうだから好き勝手言ってやるよ、正面から言うと怖いから心の中でな！！！！



そしてジジイは怖い顔で「断る」と宣った。
泣きそう。若干泣いた。トライアングルラブストーリーは一瞬で爆散した。



「照れるなよ。女の子とだからか？見てるこっちまで恥ずかしくなるよ」



泣きながら私は、ぴたりとくっ付いた手にするりと指を絡ませて、そしてぎゅっと掴んだ。ヤケクソの恋人繋ぎ(はぁと)である。


＿＿＿＿否、捕まえた(・・・・)。

私の怪力をモロ発揮してジジイの手を固く拘束すれば、もう片方の私の手を握っていた大きな手が離れた。



そして、悟お坊ちゃまはガラ空きのジジイの腹部に強烈な打撃をぶち込んだ。
恐ろしく早い動き。私にも見えませんでした。


ジジイは血反吐を吐き、その血は結界に阻まれ空中で止まり地面に落ちる。必死に逃げようと足掻くも私の怪力にはそれすら敵わず。

どうだクソジジイ、散々バカにした私にしてやられてどうだ？これだけの為に悟お坊ちゃまに利用された感が半端ないが、胸熱展開が否めないのでちょっとだけ許しちゃう。



悟お坊ちゃまは容赦なく腹パンを食らわせる。これ、ジジイが本当のジジイだったら普通に通報案件だな。でもジジイは悪いジジイなので知らんぷりして、ずっとジジイの手を握り続けた。

力強く握ってたせいで、多分ジジイの手の骨はグシャグシャだと思う。



この上文だけで何回「ジジイ」って発してんだよ。



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