私、悟お坊ちゃまの “元” 専属メイドです。【呪術廻戦】

第58話「厚顔無恥とか」 ページ14

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「守り切るさ。君如きに心配される筋合いは無い。それに、この子は弱くない」



「(うわ〜〜煽る煽る。てかくたばってねーわ盲目耄碌ジジイ。悟お坊ちゃま、好感度プラス100,000,000,000点)」



ボンヤリジジイは手に炎を纏った状態で殴りかかってきた。

直撃し、爆ぜたように燃える悟お坊ちゃまの頭。というか至近距離過ぎて煙えっっっぐ！！



そしてドン、と私の背に手が置かれた、感覚がした。

放たれたのは光線のような炎の塊。私ごと丸焼きにしようとしたのか。
そんなことを普通〜に考えられてるのは私も悟お坊ちゃまも敵の攻撃が何一つとして当たってないからだ。

燃えたように見える悟お坊ちゃまの頭から上がる煙を手でパタパタと扇げば、「けむっ」とアッサリした感想を頂いた。



「あのジュレイとやらのジジイも頭悪いのかな？」

「いや、ただ理解が出来てないだけだ」



君と同じく。と付け足されそっと目を逸らして周りに立ち込める煙を眺める。

確かに私、「無限バリアー」ってだけしか説明受けてない。難しい仕組みだったら寝よう。



遠くの方から「こんなものか、蓋を開けてみれば弱者による過大評価……」とか云々カンヌン聞こえてくる。
やっぱり仕留め損なってることに気付いてないらしい、私だったら顔真っ赤になる案件だぞこれ。



「この件さっきやったよね。学習しろよ」



そんでお坊ちゃま、その言葉は私の心の奥深くまで突き刺さるんですが。

背を向けてたジジイはゆっくり振り返り、目を見開いて「どういうことだ」とこぼした。案外図太い性格なのか顔が赤くなってない。私だったら今頃地面に転がって羞恥のあまり悶えてます。



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