「俺は本気だよ」 ページ6
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「辞めちゃダメだよAさん。俺が最後まで残って世界一のストライカーになるから。その時まで側に居ろよ」
「命令？」
「うん」
「そんな権限君に無いよね」
「無いけど俺は本気だよ」
手を握られた。マジでキャ＊クラみたいになってきたななんてぼんやり思いながら握られた手を見る。
抵抗する気は起きない。
「……まあ今辞めるっつったらまた電流ビリビリ食らうと思うから辞めないよ。安心しな」
「なら宣言して。そうじゃなきゃ安心できない」
握られた手に力が籠る。
「「絵心さんに追い出されるまでは辞めません。皆さんのサポートを精一杯勤めさせて頂きます」……これで満足？」
「訂正して、「凪誠士郎の人生のサポート」って」
「お前マジ今家電とか色々すげーの売ってるから満遍なく買えば？」
ルンバとかご飯勝手に作ってくれるやつとか。
人生のサポートって何様だよテメー。
「Aさんが良い」
真っ直ぐな目で見られても「コイツ家事全部嫁に任せて傍でゲームやってるんだろうな」としか思えねえんだわ。
「凪、時間が迫ってる」
気付いたけど扉の上にモニター付いてて凪の名前と残り時間が映し出されてる。
「5ポイント使うから5分延長で」
「えっ何その仕組み」
「説明メンドイから他の奴に聞いて。あとLINE教えて」
「……スマホ無い」
「それって遠回しの拒絶？本当はあるのに俺とは連絡も取りたくねえって事？」
早計を具現化させた存在か？
「本当に無いんだわ。多分没収されてる」
「……ホント？」
「だからそんな悄気んなよ、代わりに電話番号教えるから」
「適当に書いたらアンタの住所特定して凸るから」
「お前今日情緒どしたん」
お前まで生/理中とか言わないよな。
凪から手を無理やり離し棚の上にあったペンとメモ帳を使う。ジッと見てるけどAさんは袋の鼠なんで逃げませんよ。
「ハイこれ。確認の為にワンコール入れといて、履歴残ってなかったら伝える」
「……分かった」
時間となり、ブザーのようなものがなる。
「短すぎ……」と渋々凪が立ち上がった。
「また来るよ、Aさん」
「来るなら悩み持ってこいよ」
「Aさんが電流でお仕置きされてる声、とってもエ＊チだったよ」
「あとその首輪もイイね」と。
去って行った凪。
イスの背もたれに深く凭れ掛かった。
「筋トレしよ」
筋肉だけが友達だ。
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シナモン - とても面白かったです‼士道最高でした‼ (11月23日 10時) (
レス) @page36 id: 8b3e9c667d (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - いつまでも応援してます (10月28日 18時) (レス) id: 76125fe83b (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 面白かったです！！すごく！文才を感じました！ 是非また更新してくださると嬉しいです！！ 応援してます！ (7月27日 1時) (レス) @page36 id: c33439ae2b (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - もしかして更新終了してしまいましたか…？ (6月23日 23時) (レス) @page36 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
ペペのん - え……お…終わり!?でも､この作品とっても面白かったです!! (6月23日 18時) (レス) @page36 id: 97854132f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nny。
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月23日 0時
