「勝手に触らせんじゃねえよ」※注意 ページ29
※ちょい注意
「知らねえ女の事はど〜だって良いけど、とりあえず鏡の前に立ってみ」
「何で」
「ソレの使い方教えてあげっから」
「使い方？」
「ま〜ま〜イイから」と机から降り鏡を指差す士道。何故か機嫌良さげな奴の態度に疑問視を浮かべながら鏡の前に立つ。
「こうか」
「鏡に両手付けて、上半身下げて尻突き出すようなカッコして。そんで前見な」
「下げて……鏡を見る」
「上手上手♡」
目の前に映る自分の顔を見ながら上半身を曲げお尻を突き出す体制を取る。ストレッチしてるみたいだ。
緩く歩きながら私の背後に士道が立ったのを鏡越しに確認する。ニヤニヤ笑いながら私の腰を左手で掴み、私の三つ編みを右手で掴む。思わず振り返る。
士道の下半身のソレが私のお尻に強く押し当てられた。
グリグリ、と、ソレが。
「オラァ！！！！！」
ガッシリ腰元を掴んだ手を剥がすべく身体を無理やり回転させ奴の脇腹目掛けて後ろ回転蹴りをぶち当てる。途端に腕から駆け巡る電流によりその場にひっくり返った。
「っア"ぁ〜〜ッ、テメェまじ、殺すぞ良い加減……！！」
「ッ、使い方教えてやるっつったじゃん。どぉ？腰にキた？」
「一刻も早く心の底から込み上げる不快感と穢らわしさとお前の顔面を消し飛ばしてぇ……っ」
吹っ飛ばされながらも余裕の笑みを浮かべる士道を見て額に青筋が浮かび上がる。
ビリビリ震える両手を地面に付け無理やり上半身を起こそうと踠く。それより早く士道が前に立ち、地面に座り込んだままの私の目の前でしゃがみ三つ編みを掴んだ。
「触んなドブ野郎……！！」
「つーかロン毛とのやり取りさぁ、何アレ。てか何？この髪。「女」意識し始めました系？マジ冷めるから止めろよ。俺が好きなAのまま存在しろよ」
私の髪を無遠慮に掴みながら心底不愉快そうな声を出す士道は無表情である。意味分かんねえ事をほざくお前の脳内の情報処理能力はゴミと化したのか。
「お前は俺のモンだろ、簡単に触らせんじゃねえよ」
ぶち、と何かが千切れる音。
髪に違和感が生まれたのと、不自然な解放感。
反射的に士道の首を利き手で掴む。それでも奴は構わず私の髪を整えるように手櫛で無造作に弄ぶ。
「俺はこっちがスキィ♡」
勝手に解かれ下ろされた私の髪を一房引っ掴んで「ちゅ♡」とキスを落とし、無邪気な悪魔のように微笑んだ。
ー
(リク多かったのでまだ続きます)
「シェアハウスしようぜ！」※注意→←「お客様のご要望ですけど？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2257人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シナモン - とても面白かったです‼士道最高でした‼ (11月23日 10時) (
レス) @page36 id: 8b3e9c667d (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - いつまでも応援してます (10月28日 18時) (レス) id: 76125fe83b (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 面白かったです！！すごく！文才を感じました！ 是非また更新してくださると嬉しいです！！ 応援してます！ (7月27日 1時) (レス) @page36 id: c33439ae2b (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - もしかして更新終了してしまいましたか…？ (6月23日 23時) (レス) @page36 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
ペペのん - え……お…終わり!?でも､この作品とっても面白かったです!! (6月23日 18時) (レス) @page36 id: 97854132f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Nny。
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月23日 0時
