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「エ、凛くん？」
ぶっ叩く音は凛が机をぶん殴った音。
おいおいどうした急に。そんなにうるさかった？
「ハイどうぞご主人様」
彼の傍に膝をつき両手でボトルを持ち差し出す。凛はイライラを隠さず引っ手繰るように私からボトルを奪った。
「ね、ねえ！みんな何のお勉強してるの〜！？」
私の肩を押し退けながら(しかし不乱蔦さんは非力な上インナーマッスルが強すぎる為動かない私)、彼女は凛の隣に座って机の上を見る。
「いや不乱蔦さん、用は済んだから行」
「へ〜英語のお勉強してるんだ！萌江、英語スッゴイ得意なんだよ〜！」
コイツマジ私の話聞かんじゃん。
首根っこを引っ掴んで壁に叩きつけたい衝動に駆られたけど必死に堪える。
そんなことをしたら私はただの野蛮なチンパンジーとなってしまう。
「あ、そうなんだ……」
何だか必死にグイグイ迫る不乱蔦さんに少し引き気味の選手たち。凛は相変わらず無視を貫いている。
がっつき過ぎてもダメなんだなと他人事のように学ぶ。
「萌江、みんなが望むなら英語のセンセーになろうかな〜？」
え〜？そうやって聞いてもこのテンションだと多分「いいともー！」とはならないと思う。
予想通りちょっと引いたように「えー……」「どうする？」と如何にも困惑してるみたいな雰囲気になった。
流石にこれ以上選手たちの邪魔をしてはいけないと察し、不乱蔦さんの肩を掴もうとしたところでとある男が口を開いた。
「Aさんは英語得意だったよな」
その言葉に今度は私が動きを止めた。
声の主の方向を見る。奴はそっぽ向いたままだ。
「え、そうなの？」
「それホント！？」
「A」が私だと気付いた選手たちが口々に騒ぎ始めた。
というかちょっと待て、凛、てめえ。
「ち……違う、英語は、毎回……赤点……」
知ってんだろお前。
内なる憤怒の感情が飛び出さないように拳を握りながら呟けば「えっ……」と一気に落胆した様子の彼ら。何でこんな醜態晒さなきゃいけないんだ。
凛が「ざまあみろ」みたいな感じでこっち見てるけど、私お前の地雷の上でタップダンス踏んだりした？
「え〜〜〜赤点！？嘘ぉ、せんぱい英語苦手なんですかーー？？？」
思っくそプギャーみたいな感じで指差し大声で言う不乱蔦さん。
は？英語なんて日本にいる間に使う機会なんて滅多にねえだろ。お？やんのか？あ？国際化社会とか知ったことかよ！！！！！
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シナモン - とても面白かったです‼士道最高でした‼ (11月23日 10時) (
レス) @page36 id: 8b3e9c667d (このIDを非表示/違反報告)
華(プロフ) - いつまでも応援してます (10月28日 18時) (レス) id: 76125fe83b (このIDを非表示/違反報告)
あ(プロフ) - 面白かったです！！すごく！文才を感じました！ 是非また更新してくださると嬉しいです！！ 応援してます！ (7月27日 1時) (レス) @page36 id: c33439ae2b (このIDを非表示/違反報告)
羽鶴(プロフ) - もしかして更新終了してしまいましたか…？ (6月23日 23時) (レス) @page36 id: fcd2bda98b (このIDを非表示/違反報告)
ペペのん - え……お…終わり!?でも､この作品とっても面白かったです!! (6月23日 18時) (レス) @page36 id: 97854132f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nny。
| 作者ホームページ：
作成日時：2023年3月23日 0時
