▼ 青い監獄に愛され狙いが出現した【ブルーロック】

「えっ、えっえっ」 ページ9

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「俺、マジに会いたいと思ってたんだ。引くほどうるさいし、めっちゃ絡んでくるし、死ぬほどゲーム下手だし、ビックリするくらい猪突猛進だし………でも、すっげー面白いやつだったから。まさかそれがAさんだったとは思わなかったけど」

「………」



貶されてる。結局やべー奴って印象しかないじゃん。
トンチキセットで割と良いコンビだったんかもな。



「あ〜〜〜。Aせんぱぁい、仕事サボって選手の人とお話し中ですかっ？」



ほら〜〜〜嬉々として先輩の異常事態に駆けつけて来たよ不乱蔦さん。タイミング見計らってたんかって感じよね。



「は？誰。邪魔しないでよ」

「あ、誠士郎さんですよねっ？お疲れ様です！……その、そこの中にいる人、よく男の人を誑かして遊んでるんですよぅ。誠士郎さんも気をつけた方が良いですよ？」

「何なのアンタ」

「え、あ、私？ですか？不乱蔦 萌江(もえ)って言いますっ！」

「いや名前聞いたんじゃないし……面倒くさ。Aさんも普通に仕事戻んないでよ」

「2人揃ってそのまま出てけ、気が散る」



「……あー、急に監視カメラの前で俺のゲーム仲間のAさんを紹介したくなったなーー。あー、困った困った」



「セイシロウ。私今、全世界に己の黒歴史を晒すかU-20日本代表戦で大活躍した選手をぶち殺 すか人生最大の分岐点にぶち当たってんだわ」



ギィィ……と開けられた扉の奥にいたのは白の巨人、そして私を見てわざとらしく怯えた顔を見せる不乱蔦さん。そっちは正直どうでもいい。



「青い監獄(おれたち)が勝った時、ちょっと泣きそうになってたくせに」

「あん時は確かに嬉しかったけどそれとこれとは話が別だ。死に方くらいは選ばせてやるから言ってみろよ」

「えっ、えっえっ」

「マジでやる気？アンタ相手なら流石に俺も抵抗するよ」

「ほざいてろデカブツ。青い監獄の「掃除屋」とは私の事だ」


　


「初耳なんだけど」

「なんかそう呼ばれてるらしい」

「マジな他人事じゃん」


　


素手の巨人に対し私はトイレブラシ(使用済み)を構える。
正直やつが糞 尿まみれになっても特殊なファンが生まれるだけかもしれない。


チラッと横を見てみた。不乱蔦さんがいない。助けを求めに行ったのかな。ヒロインみたいな子だな。



　



「………アドリブ合わせてあげたからお礼にぎゅーってして」

「彼女にやってもらえ」

「え？だから言ったんだけど」

「寝言は死んでから言え」



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