▼ 青い監獄に愛され狙いが出現した【ブルーロック】

「顔がマジじゃん」 ページ3

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「あ、いたいた。Aちゃーん！」



「ア"？」



「うわっちょっトイレのスッポンこっち向けちゃダメっしょ！」



男子トイレ内の便器の一つが詰まり散らかしてタップリ水が溜まってる状況に発狂しそうになりながらもスッポンと共に何とか解消させようと努力していた矢先、「清掃中」の看板をガン無視して入って来た蜂楽が引っ付いてきたので思わず喉奥から地を這うかのような声が出た。



「めっちゃ怒ってんじゃん。どしたの」

「今正にこれを直すかいっそ叩き壊してスペイン組の便器だけ一つ足りない状況を作り出そうかマジに考えてたところ」

「うわーあぶね、突撃しといてよかった〜」



つーかまあまあ悲惨な状況だね、と他人事のようにほざく蜂を無視して再度便器の中にスッポンを突っ込んだ。



「犯人が誰か知らないけれども、またこの光景をスペイン組のトイレ内で見掛けたら全ての便器を破壊する所存だと君たちのリーダーに伝えておいてくれないか」

「便器に対して莫大な憎しみ抱えた魔王みたいなこと言ってんね」

「犯人は顔面を粉々に破壊するとも」

「顔がマジじゃん」



「ちなみに俺は違うからね！」と言ってる蜂。
便器の近くでブンブン飛び回る蜂みたいに見えてしまう。



「まあその話は一旦置いときまして〜」

「ア"？」



「そういや俺、ベッドの上に使用済みパンツ置きっぱだったんだよね」



テヘペロ、みたいな顔してる蜂。
もう便所バエで良いかもな。



「知ってる。部屋入った時見つけたから洗濯機ん中ぶち込んだ。洗濯が終わり次第お前の顔面にスパーキングキメる予定です」

「予想通り怒ってんじゃん。さっき怒ってたのってこれも含まれてたのか〜」



スッポンから発せられる音が響く。
下手やらかしてお土産(意味深)が返ってきたら全部かき集めて蜂楽と犯人の顔面にぶち撒けたろかな。



「何か手伝いとか要る感じ？」

「要らん」

「応援とかは？」

「練習しに行け」


　


「オシッコしたいんだけど良い？」



「良いよ」


　


「ちょっとは躊躇するかな〜って思ってた過去の俺、完全に杞憂だったよ！」



小だか大だか知らねーけど勝手に使えよ。
アンタらのパンツ洗い始めた時から恥じらいという感情は削げ落ちてってんだよこっちは。



「ぶんぶぶぶーーん、蜂が飛ぶ！」



自作音姫みたいな感じで歌い始めた蜂楽。
そして傍に無心で洋式便器と向き合うメイド。

普通に用足してるんだけどコイツ。構わんけどさ。




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