寒いのは苦手【ヒロアカ】 (ページ6)

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友達ページ6

焦凍くんに嫌われてることを自覚した私は、不安を考えながら何をしたか考えていると、時間が経っていたのかクラスメイトが続々と集まっていた。

完全に出遅れたかもしれない。

周りを見ると、少しずつグループができており不安が一層ましてしまった。
そっと焦凍くんの方へ視線を送ると彼は1人でぼーっとしていた。そして全然見ていることに気づいてくれない。

『焦凍くん呼びがだめだったのかな。あの頃とは違って思春期だもんね･･･轟くんに変えよう。』
そう独り言をボソボソと繰り返し、1人決心。

「ねぇねぇ。」
完全に自分の世界へ入り込んでいた私に声をかけてくれた、イヤホンジャックの耳たぶをした彼女。

急に話しかけられ目を見開く私に、
「初めまして。うち、耳郎響香！よろしく！」
彼女は照れたように笑みを浮かべ、とても可愛らしい印象を受けた。

『雪氷Aです。よろしくね。響香。』
初めての友達に思わず口角が上がる。
すると響香の顔がみるみるうちに赤くなる。

『どうした？あ、ごめん呼び捨てやだ？』
耳郎「ちがう！そんなんじゃない！めっちゃ綺麗だったから！･･･って違う。うちもAって呼んでい？」
響香の世辞が少し嬉しくてまた口角が上がる。
『もちろん。これからよろしくね、響香。』

不安は大分軽くなった。