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side M.A.
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この間、ちょっとした提案をしてみた。
みんな揃わないとき、誰かがニノの様子教えてくれたら嬉しいなと思って。
思いつきだけどね。
最初は松潤も翔ちゃんも、ニノの気持ちを優先してあげた方がいいんじゃないか、って。
それでも俺はちゃんと把握しておきたい…って思う。
だって、ニノが一番辛いとき、そばにいてやれなかったから。
それが悔しくてしょうがなかったんだ。
リーダーは全部知ってたみたいだけど、俺は知らなかった。
ていうか、俺らがリーダーに全部押し付けたようなもんなんだけど…
ひどく後悔してる。
この中だったら俺が一番ニノと一緒にいる時間長いのに。
一番ニノの事分かってるのは俺だと思ってたのに、なんのチカラにもなれなかった。
でもよく考えてみたら、他のメンバーとも二十年くらい一緒にいるんだよね。
お互いの事はもう十分理解している。
だから、俺が一番一緒にいるのに…とか、そういう意地を張るんじゃなくてみんなで協力していけたらいいなって思ったの。
そしたらね、リーダーが賛成してくれた。
二人に反対されてる時点で諦めようかと思ってたから、リーダーが賛成してくれるなんて意外だった。
俺の考えてた事を全部言ってくれて、本当に嬉しかった。
その後、翔ちゃんも松潤も賛成してくれて。
四人だけのグループメールを作ったんだ。
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ある日の夕方、そのグループメールに初めてメッセージが送られてきた。
「今日は朝から大野さんがニノと取材、昼からは俺がニノと取材でした。朝は体調が悪かったらしく、熱があったみたいだけど、昼に会ったときは大丈夫そうでした。明日は相葉くんニノに会うよね？体調に注意してあげてください」
翔ちゃんからすごく丁寧な文章で送られてきた。
しかも、俺のスケジュールまで知ってた。
連絡してくれたのは嬉しかったし、勿論直ぐにありがとう了解ですって返事をした。
すると、電話がかかってきた。
「翔ちゃん？どした？」
『あ…ちょっと時間ある？』
「あるよ、なんかあった？」
『いや、大した事じゃないんだけど…さ』
「うん？」
『グループメール提案してくれてありがとう』
「…え？」
そんな事で翔ちゃんが電話をかけてくるなんて正直意外だった。
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作者名：美菜子 | 作成日時：2018年6月29日 23時
