Girl I need (ページ4)

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『最近京介忙しそうにしてるね』

「そうやね、とかいってAがいっちゃん忙しいやん」

『そお？最近は落ち着いてるほうじゃない？』

映画とドラマの撮影が順番に終わっていき

久しぶりにゆったりとしてる気がしてた

　

「休みの日はないくせに？」

『確かに』

なんてふたりで笑ってたら目の前に見慣れた車が止まった

『「おはようございます」』

「おはよう、このまま現場向かうね

京介は直接向かうみたいだから」

私たちよりも年上なマネさんのけんさんとてもやさしくて

ふざけたり、ついわがまま言ってしまったりしちゃう

『今日はどんな撮影なんですか？』

「新曲のインタビューとカップルっていう設定で撮影」

「あー、最近カップル設定ほんま多いな」

『ね、ファンのみんなはいいのかな』

「そりゃ反響あってこうなってるんやからいいんやないの」

『でも、いつか二人のファンに刺されそう、一緒にも住んでるわけだし』

「それは不可抗力やろ」

「いつかは別に住んでもいいってなるから我慢だよ」

なんてミラー越しにこっちをみて話すけんさん

確かに同じグループで動いてる分お迎えとかは楽だろうし

会社的にも安心とかなんだか

「なんやねん、俺らと住むんがそんなにいやか？」

「違う違う、よく同じグループだからって

一応男女の高校生を一緒に住ませたなって思っただけ」

もともと私と匠海は一人暮らししてて京介だけ実家だった

そのまま京介が家を探すのかなとか思って家探し手伝ってるうちに

何気なく言った私の

『大きい家借りて三人で住んじゃう？』

一言により一緒に住むことになった

本当に冗談のつもりだったのにな

でも

「俺らはAいるのまじありがたい」

なんてキラキラスマイルで言ってくるもんだから

『私も』

なんて言っちゃうのはたぶん匠海のせい