Girl I need (ページ22)

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京介と車に乗ってから

お互い一言も話してなくて

いつもならけんさんが話したりするのにそれもない

『京介』

「ん、あ、けんさん今日はあそこで降ろして」

って、少し前のコンビニを指さした

「家まで送らなくていいの？」

「うん、ちょっとね」

確かにそこのコンビニから家まではそう遠くないし

「はい、じゃ明日はラジオだけだからゆっくりしてな」

お疲れと颯爽と帰っていった

「行こ」

って私の荷物をもって歩き始めた

『なんか久しぶりだね』

「な、結構すれ違ってたもんな」

『そうなんだよね、もしかしたら京介に避けられてるのかと思った』

「それは…」

あ、ちょっとは避けられてたんだ笑

「確かにちょっとだけ意識してたけど

別に嫌いだからとかじゃないから」

なんか京介らしいというか、

『でも濁り湯だったし見えてはないんでしょ？』

するとお得意のぎょろっとして目をこっちに向けてきて

「見えた見えてないとかの問題じゃないから」

って言い放った

『ごめんごめん、でも、もしね見られてて恥ずかしい思いしても

さっきみたいに京介と話せなくなるほうが嫌』

トンッ

『いてっ、ちょっと急に止まらないでよ』

「ごめん、もう大丈夫だから」