Girl I need (ページ12)

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『ほら匠海はやく』

今はというと嵐さんの楽屋の前

「ちょっと待ってって」

一応うちのグループにはリーダーみたいなのはないけど

そんな役回りを担ってるのが匠海だったりする

だから楽屋あいさつで先頭切るのも匠海なわけで

「匠海おれやろうか？ｗ」

「それでも扉開いちゃうやん

そうやなくて心の準備がさぁ」

「聞こえてるよ～

前にいるなら早く入っておいで～」

たぶん翔君の声かな、私たちの会話が筒抜けだったらしく

中からは笑い声が聞こえてきた

『ほら匠海』

コンコン

「すいません、失礼します」

「「『SNOWDROPです。本日はよろしくお願いします！！！』」」

「おお、こちらこそ」

そう笑ってくれる翔君

「それってどういう意味なの～？」

なんて聞いてくるまさきくん

こっちを向いてにこにこしてる智くん

「君たちほんと歌うまいね、めっちゃいい」

と京介と匠海に伝えてる潤君

「ほれ、おいで」

なんて満面な笑みで智君の隣に座って手を広げてる和君

『わー、久しぶり！！！』

嬉しくてそのまま飛び込めば

なんか苦しそうな声出しながら受け止めてくれた

「デビューおめでとう」

いつものようニコニコ笑顔で伝えてくれて

『ふふ、ありがとう』

「曲いいね、何回も聞いてるよ」

『でしょ！やっぱり智君分かってくれると思ってた！』

「てかグループ名の意味は～？」

『すごい気になってるねまさきくんｗ』

「いやね、雪～？」

「いや、花の名前です」

私の代わりに京介が答えてくれた

「デビュー日がこの花なんで、それをグループ名に」

『そう！それでね、花言葉をファンネームにしてるの！』

「めっちゃおしゃれじゃん！」

「一応"hope"が花言葉です」

「ならもう俺ら"hope"ですｗ」

『ほんんと！潤君ありがと～！！』

匠海は相当うれしいのか言葉も出ないみたいで

ずっと翔君に話しかけられてるけど

「やばい、A匠海君固まっちゃった」

苦笑いしてる翔君のほうを見れば思考停止中の匠海・・

「ほっといて平気ですｗ」

『うん、そのうち動き出す！』