雪の花ー5ー (ページ1)

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JH Side

学校を出て、よく歩いた道を歩いてるけどこんなに堂々と二人で歩いたことないから新鮮

『ユノ、コンビニ』
JH「お腹すいた？」
『暖かいもの飲みたい』
JH「寒いからね、行こっか」
『うん』

寒いから早くって手を引いて中に入って、ホットコーヒーと肉まん買うって喜んでる

『ユノは相変わらずアイス？』
JH「うん」
『はーい』

俺が払おうとしても今日は誕生日だからと頑なに払わせてくれなかった

『この道って昔私の住んでた家に向かおうとしてたりする？』
JH「やっぱりバレる？」
『うん、それくらいしか思いつかない笑』
JH「大家さんに連絡したらあの時のままだから来ていいって」
『え、私が解約した後、誰も住まなかったんだ』
JH「うん、いつ戻ってきてもいいようにって思ってくれてたらしい」
『どうしよう、会ったら泣いちゃうかも』
JH「感動の再開だね？」
『なんか本当に私の誕生日みたいになってない？』
JH「俺のやりたいことする日だからそうなるのかも」
『これ企画倒れだね？笑』
JH「いいの」

ユノがいいならいいけどねってちょっと納得いってなさそうな顔してるけど俺は昨日急いで帰ってきてくれて誕生日を一緒に迎えてくれた事が何よりもうれしくて幸せだったんだよって言ってもどうせあたりまえのことしてるだけって言われそうだしやめといた

JH「ついた」
『うわぁ、懐かしい』
JH「もうこれで昔からあってたことばれちゃったね」
『ほんと、笑』
JH「お邪魔します」
『ん－、ただいま？』
JH「おかえり」
『え、家具もそのままなの』
JH「すごいでしょ」
『まだ住めるじゃん』
JH「俺たちの家ここにしてもらう？」
『なしではないけどあの家に比べるとだいぶ小さいね』
JH「その分くっついてられるよ」
『広さ関係なしにくっついてるじゃん』
JH「なんでだろうね」
『それにメンバーたち呼べないし』
JH「さすがに無理か」
『ここは私たちの思い出にしよ』
JH「すごい、寝室もそのまま」
『懐かしいね』
JH「あのさ」
『うん？』

ベットに腰かけて俺を見上げてるAは、俺が何を言おうとしてるのか全く見当もついてないんだろうなって顔してる

あの時初めて俺が言ったこと覚えてるかな